ジョブなき愛社精神
マイナビの調査によると、
http://www.mynavi.jp/news/2011/10/post_104.html
>「愛社精神がある」内定学生は89.0%で調査以来の最高値。一方若手社会人は40.9%で調査以来の最低値。両者の間には48ポイント以上の差
なんだそうです。
本来、労務の提供も報酬の支払いもない、日本の判例法理以外ではそもそも雇用契約関係にはまだはいっていないとみなされるような内定状態において、会社への愛着感情がもっとも高揚しており、現実に労務の提供と報酬の支払いという雇用関係の必須要素が開始された後になると、会社が好きじゃなくなるというのは、外国人から見たら何とも不思議極まる事態でしょうが、
考えてみれば、内定状態こそがまさしく「ジョブなきメンバーシップ」の純粋状態であって、会社に対するプラトニックな(!?)愛情を純粋に燃え立たせることができる最後に機会なのかも知れませんね。
会社に入って、ジョブの限定なきメンバーシップのリアルな現実に晒されて、プラトン的愛社精神はすうっと薄れていく。それに代わって愛せるものを見つけられればいいのですが。
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