就活ビルドゥングス・ロマン!@常見陽平
どれくらいイッキかというと、今日職場で常見さんからお送りいただいたこの本を受け取り、午後東大のジェロントロジー講座に講義に行く途中と、その帰りの電車の中で読み終えてしまうくらい、ページをめくる指ももどかしく、一気に読み上げてしまいました。
ついでにいうと、その途中、赤門の少し手前でなぜか本田由紀さんにばたりと遭遇してしまったのも、常見さんの縁かも知れません。
http://twitter.com/#!/hahaguma/status/128704763100545024
それはともかく、この本はなんと小説です。
それもタダの小説ではない。今時絶滅危惧種の本格的ビルドゥングス・ロマンではないですか!
http://www.wave-publishers.co.jp/np/isbn/9784872905380/
>非モテ、非リア充、学生時代に取り組んだことなし……。
そんな3流大生・晃彦が、ありとあらゆる失敗をしながら成長して、
就活を乗り切っていく「青春小説」。
彼を導いていくのは、バイト先の「謎」のカフェ・マスター、ジミーさん。
チビ、デブ、アフロでオネエ言葉。毒舌だけど温かい。そんなジミーさんは、“ジミヘン”の大ファン。
しかも、実は、お店を始める前は大手企業でカリスマ採用担当者だった?!
就職ガイダンス、インターンシップ、グループディスカッション、エントリーシート、
就職ナビサイト、合同説明会、企業説明会、自己分析、業界・企業研 究、OB・OG訪問、面接、無い内定……。
就活の場面ごとに絶対に必要な「就活の知識・ノウハウ・マインド」を存分に織り込みつつ、二人の精神的なドラマ が進みます。
「意識の高い学生」「時代の寵児」「自己分析のプロ」「ブラック企業社長」……。
個性豊かな登場人物と織りなす、就活実用エンタテイメント。
笑って、泣いて、元気が出る。オトナも感動必至。そんな320頁。
一気に読み終えて、また読み直したくなります!
波瀾万丈の就活のなかには、イカニモなブラック企業が出てきます。ことごとく失敗した内定ブルーの果てに、内定をくれたそのイカにもブラックな会社に決めようとして、ジミーさんに叱り飛ばされるあたり、ビルドゥングス・ロマンの王道を行ってますな。
最後のうっちゃりは、ミステリの犯人を書いてはいけないというルールに従ってここには書きませんが、でも読んだ後味がすっきりさわやかではあります。
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