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2011年10月 3日 (月)

まず疑うことから・・・

JP労組から、北京の日本大使館に派遣されて、今年の5月まで3年間にわか外交官をされた大崎佳奈子さんが、戻ってさっそく、『JP総研Research』15号に、「JP労組職員から北京の日本大使館へ 連合アタッシェの3年間を振り返って」という文章を書かれています。

実は昨年、日中労働政策フォーラムで北京に行ったとき、大使館におられた大崎さんからいろいろと面白いお話しを聞いていたのです。その中身は、本来業務とはちょっと違うこともあったりして、これも面白いのですが、本誌に書かれているのはODAという本来業務関係。

大崎さんの文章が面白いので、できるだけそのまま引用します。

>日本は性善説で成り立つ社会。他人をだまそうとか、嘘をつこうとする人間はいない前提で物事が進みます。ですが中国は違います。不自然な申請、不要な機材、どんな落とし穴があるか、まず疑いの目で審査しなければなりません。まず人を疑うという前提の下での慣れない作業でした。

>・・・ですが中には悪質な地方政府もいて、プロジェクトが完成したと聞いて見に行ったら、完成には程遠い状況だった、ということもありました。ほとんどの虚偽の報告は現地視察するとすぐに見破られる単純かつ浅はかなものばかり。こんな中途半端な嘘をつくなら、どうして初めから「ごめんなさい」が言えないのかなあ、と不思議でなりませんでした。失敗を隠したい、自分の汚点は残したくない、責任を負いたくないのかも知れません。

>北京の中央省庁や党関係組織中央は、留学経験があり、頭が切れる、粒ぞろいの若きエリート揃いです。一方、地方政府にはまったく違う古いタイプの人々が多く存在し、まず疑うことから始める・・・という次第。地方には、北京とはまったく別の世界が広がっていました。慣れというものは恐ろしいもので、3年間で地方政府役人の浅はかな嘘の報告を見抜ける力が備わりました。残念なことに日本ではあまり使う必要がない能力ですが・・・。

大崎さんが中国で身につけた能力を日本で振り回すと、何を見ても「役人が出してきたのは全部俺を騙すための嘘だろう」と思いこんで、確認しても確認しても信用できない地獄に陥り、物事がまったく進まなくなるというどこかで見たような事態が発生するような気がしないでもありませんね。マスコミ関係にも棲息していそうですが。

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