OECD『図表で見る教育 OECDインディケータ2011年版』
現在校正作業中のOECD『世界の若者と雇用』の校正刷りと一緒に、明石書店から送られてきたのがこの『図表で見る教育 OECDインディケータ2011年版』です。
http://www.akashi.co.jp/book/b94412.html
まじめにいちいち読んでると、校正作業が進まないので(笑)、ちらちらとつまみ読みしているだけですが、これは大変役に立つ本ですよ。
目次を示しますが、今日教育をめぐって、根拠レスな議論やらイデオロギッシュな議論やらいろいろ飛び交っていますが、そういうインチキ議論とは一線を画して、まっとうな議論をしようとすれば、必ず使わなくてはならないような重要なデータが、きちんと耳を揃えて並んでいます。
A章:教育機関の成果と教育・学習の効果
A1:成人の学歴分布
A2:後期中等教育卒業率
A3:高等教育卒業率
A4:専攻分野の選択
A5:生徒の社会経済的背景と読解力の成績
A6:読書活動と生徒の読解力
A7:最終学歴別の就業状況
A8:教育による所得の増加
A9:教育からの収益:教育投資への誘因
A10:学歴と労働費用
A11:教育の社会的成果
B章:教育への支出と人的資源
B1:在学者一人当たり教育支出
B2:国内総生産(GDP)に対する教育支出の割合
B3:教育支出の公私負担割合
B4:公財政教育支出
B5:高等教育機関の授業料と学生への公的補助
B6:教育支出の使途別構成
B7:教育支出額の水準を決定する要因
C章:教育機会・在学・進学の状況
C1:初等教育から高等教育までの在学率
C2:高等教育進学率
C3:高等教育機関における留学生と外国人学生
C4:若年者の就学及び就業状況
C5:成人教育への参加
D章:学習環境と学校組織
D1:初等・中等教育学校の生徒の標準授業時間数
D2:学級規模と教員一人当たり生徒数
D3:教員の給与
D4:教員の授業時間数及び勤務時間数
D5:学校の説明責任
D6:教育の成果と機会の公平性
それにしてもだ、
この本の原著が刊行されたのは、今年の9月13日なんだよな。
http://www.oecd.org/document/2/0,3746,en_2649_39263238_48634114_1_1_1_1,00.html
その時のカントリーノートがこれですが、
http://www.oecd.org/dataoecd/44/19/48657364.pdf
日本のマスコミは大体これをもとに記事にしていましたが、その翌月にはどさっと本体の邦訳が出るのだから、訳者の皆さまご苦労様です。
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