教育と職業@『文部科学白書』
今年度版の文部科学白書は、特集2として「教育と職業」を取り上げています。
ブツ自体は9月に刊行されるということですが、文科HPに要旨が載っているので、若干引用。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/08/__icsFiles/afieldfile/2011/08/22/1310054_05.pdf
この言葉の一つ一つが、今までの文部行政の姿勢に対する批判の言葉になっているということを、白書を執筆した人は分かっているのでしょうね。
>現在の若者は,大きな困難に直面している。
若者の完全失業率や非正規雇用率の高さ,新卒者の就職内定率の低さ,若年無業者や早期離職者の存在など,「学校から社会・職業への移行」が円滑に行われていないという点に顕著に表れている。
>このような中,大学については,「将来の職業に関連する知識や技能」について,約4割の学生は「これまでの授業経験は役立っていない」又は「あまり役立っていない」,約8割の学生は「自分の実力は不十分」又は「あまり十分ではない」と回答する調査があるなど,学生のニーズに対応した教育が十分に提供されていない状況も見られる。
>このほか,高等学校の普通科や大学に進学すること自体を評価する社会的風潮が根強く存在する中,社会全体を通じて,職業に関する教育に対する認識が不足していることが指摘されている。
その結果,安易に進路選択をするなど職業へ移行する準備が十分に行われておらず,そのことが,新卒者の早期離職や若年無業者の存在などの問題に影響を与えていると考えられる。
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