チルドレン政治の失われた20年
黒川滋さんのつぶやきから、
http://twitter.com/#!/kurokawashigeru/status/108582155373920256
>半分自己批判的な話にもなるが、1990年代初頭に、おたかさんブームで消費税反対に燃え上がった大衆がその後、どこに行き着いたのか、検証するものはないだろうか。私は少なからず小泉純一郎や竹中平蔵の支持者になり、今ではみんなの党を支持しているおじさんおばさんではないかと見ている。
それが、私の言う「チルドレン政治」の血脈ですね。
支持基盤だった労働者の支持率も長期低落する中で、まっとうな社会民主主義に目覚めるどころか、それを支える基盤の消費税を目の仇にして叩き潰して「山が動いた」などと浮かれ騒いだ愚昧な旧社会党の遺伝子が、まっとうな保守主義だったはずの自民党の政治家にも伝染し、あっちこっちに社会基盤を破壊して喜ぶチルドレン政治家が繁殖していったわけで、いまの「りふれは」やら「揚げ塩」やら「維新」やらに脈々と受け継がれていると言えましょう。
その元祖チルドレンのとこが、依然としてチルドレンぶりを発揮し続けているのも、今となってはもはやほほえましいという域ですが、
http://twitter.com/#!/kurokawashigeru/status/108578636243800065
>社民党の福島みずほ党首が野田首相誕生について消費税増税路線だといやばかり言っているが、本当に社会主義インター加盟政党の党首の言葉だろうか。良い方に解釈したところで、社民党を年金受給世代の財布の中のために発言しているとしか理解できない。福祉社会への責任ある態度を聞いたことがない。
自分が党首をしている政党の「社会民主」というタイトルが、世界共通の認識枠組みではどういう意味を持っているかなどということは、かけらも考えたことはないのでしょう。「山が動いた」22年前の成功体験に固執する老いぼれてぼけ気味のチルドレンほど見苦しいものはないとも言えますが。
http://twitter.com/#!/kurokawashigeru/status/108576629986562049
>増税を主張する政治家に「財務省官僚に洗脳」って、どこかで聞きかじったようないかにもな言葉で罵倒をするの、本当に良くない。冷静に見ている人はそういう人を足し算引き算もできない人だと思っている。増税反対するにしてももっときちんとした議論をしないと、全然世の中良くならない。
http://twitter.com/#!/kurokawashigeru/status/108585977311801345
>社会保障と税の一体改革が出てきて、消費税増税の積算根拠が出ているのだから、これをめぐって消費税率は論争されるべき。福島党首みたいに揶揄のネタにしたり、民主の一部のように「財務省官僚に洗脳」なんて言うのは横着。低賃金で保育や介護を支え、人不足の医療現場を支えている人をなめている。
まあ、チルドレン政治家を応援するチルドレン(エセ)学者やチルドレン評論家の責任も大なるものがありますけど。
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皆さん、今晩は。
我が国で西欧型社会民主主義者が凋落していった原因の一つが、消費税の税率引上げにこだわってきたことにあるという現実をわかっていないように思えます。
消費税の税率引上げで増えた消費税の税額は、医療や介護の現場で働く人々に回ることはまずあり得ないといってよいでしょう。法人税の税率引下げで減らされた税収の穴埋めに回されると考えるのが、我が国の政治の現実です。
また、消費税の税率引上げは円高を加速させ、産業空洞化を推進することも解っていないようですね。
そもそも、医療や介護の従事する労働者の待遇改善の財源を消費税で賄おうと考えているから、連合は医療関係の労働組合では少数派にとどまっているという現実を直視してほしいものです。
投稿: 国道134号鎌倉 | 2011年8月31日 (水) 23時32分