経済学者を名乗る池田信夫の学識を疑う @ニュースの社会科学的な裏側
池田信夫氏の「携帯電話は原発より危険だ」には、あまりにもあまりと感じながら、労働問題と直接関係するわけでもないのでスルーしていましたが、「ニュースの社会科学的な裏側」というブログで、鋭利的確かつ包括的な批判がされているのを見つけました。
http://www.anlyznews.com/2011/06/blog-post.html(経済学者を名乗る池田信夫の学識を疑う)
その批判の犀利さは是非リンク先をご覧頂きたいと思いますが、最後のパラグラフだけ引用しておきますと、
>経済学者を名乗る池田信夫の学識を、次の理由で疑う。つまり、(1)英語の読解能力が疑わしい、(2)追加調査の必要性を危険性の立証と誤解する、(3)社会調査への理解が無い、(4)携帯電話の電波への調査が不足している、(5)携帯電話業界の取り組みへの理解が無い、(6)客観事実が不足していることを認識していない、(7)低レベル放射線以外の問題を認識していない。
恐らく池田氏は、低レベル放射線の危険性を皮肉っただけで、問題のエントリーは氏の本心ではないと述べるとは思う。しかし、経済学者を名乗る以上、学識を疑われるような文章を書くのは避けるべきであろう。もちろん、これは私の「正義」にもとると言うのが理由だ。しかし、同意してくれる人は多数いると信じている。
なお、同ブログには、池田氏の他の発言に対する同様な批判のエントリがいくつかあります。
http://www.anlyznews.com/2011/06/blog-post_04.html(経済学者を名乗る池田信夫の契約理論への理解を疑う)
http://www.anlyznews.com/2011/06/blog-post_05.html(池田信夫の原発コストへの誤解)
http://www.anlyznews.com/2011/06/blog-post_4118.html(経済学者を自称する池田信夫の破綻文章)
また、池田信夫氏と英語に関しては、本ブログでも、
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-8afc.html(またしても池田信夫氏の捏造)
があります。上記ブログの方は「「~かも知れない」という可能性を現す表現を、「~だ」と断定を現す表現に変えるのは、扇動目的の意図的なミスリーディングのように思えるが、あえて池田氏の英語の読解能力を疑う事にする。」と、あえて読解能力の問題として論じておられますが、わたくしは「そのフランソワさんたちが実際にどういうことを言っているかは、通常の英語力があれば理解できます。」といいつつ、「池田信夫氏にとってはいつもながらのやり口ではあるのでしょうが、こういう捏造的紹介をされたフランソワさんたちにとっては、名誉毀損ものではないでしょうか。」と、捏造の問題として取り上げております。
その理由の一つに、下記のような経緯もありますので、ご参考までに。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/3_a7ad.html(池田信夫氏の3法則)
(追記)
念のため、現時点で池田信夫氏は必ずしも「経済学者を名乗」っていないようです。
http://twitter.com/#!/ikedanob
池田信夫
@ikedanob 自由が丘
株式会社アゴラブックス代表取締役
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労働問題が御専門の濱口桂一郎氏から、池田信夫氏のエントリーを批判したエントリーへのリンクを頂いた(hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳))。 [続きを読む]
この間TV(たけしのTVタックル)で経済学者として出演されてましたがねぇ
投稿: Dursan | 2011年6月12日 (日) 15時41分