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2011年6月28日 (火)

OECD『PISAから見る、できる国・頑張る国』

92375 明石書店より、OECD編『PISAから見る、できる国・頑張る国』をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.akashi.co.jp/book/b92375.html

>PISA調査でトップクラスの成績を収めている国々、そして急速に改善を見せている国々の教育システムについて、その成功の要因を詳細に分析し、「頂点を目指す競争」事業を推進するアメリカの教育改革への教訓を軸に、優れた実践から得られる教訓を明らかにする

目次は、下記の通りで、

第1章 はじめに:教育システムの分析とPISA調査
第2章 PISA調査の結果から見たアメリカの教育
第3章 カナダ・オンタリオ州:多様性社会における高学力支援改革
第4章 上海と香港:中国の教育改革における2つの特徴的事例
第5章 フィンランド:一貫した高成績への緩やかで安定した改革
第6章 日本:持続的な優秀さの物語
第7章 シンガポール:強靱なパフォーマンスを導いた急速な改革
第8章 ブラジル:大規模な連邦システムに見る有望な取り組み
第9章 ドイツ:国際的な劣位の経験から国を挙げた強力な改革の推進
第10章 イギリスとポーランドに見る教育改革
第11章 アメリカへの教訓
附章 韓国(PISA2009年調査のカントリーノートより)

第6章が日本の解説です。

この章の冒頭の文章が、くすぐったくなるくらい日本を褒めていて、しかもその褒める切り口が、日本で悪口を言われている点に焦点が合っているというところなどは、なかなか皮肉な読み方もできるところがあります。

>国際的な教育の比較調査が始まって以来、日本は、国際的順位のトップか、その近くに居続けている。本章では、日本がこの一貫した地位をどのように達成したのか、他の国は日本の経験から何を学べるのかを探る。日本の教育システムは、子どもへの深い関与を基礎にしており、それは具体的で、永続的な試みである。また、日本の成功は、第一級の教師、家庭での子どもに対する家族の最高のサポート、人的及び財政的資源を教授に集中させたこと、生徒が難しい科目を履修し、学校で懸命に勉強するように教育制度が与える強い動機付けに起因すると考えられる。日本における学校カリキュラムは、深い概念的理解を育てるという明確な目的があり、非常に理路整然としており、注意深く主要なテーマに特化している。そのアカデミックなプログラムは、論理的な流れに従い、認知的課題の非常に高いレベルに設定されている。カリキュラムは全国にわたって適用されるが、日本の教員はその応用において顕著な自律性を有している。そのアプローチのすべては、能力ではなく努力が生徒の達成度を説明するという共有された信念によって支えられている。学校においては、能力による振り分けが存在せず、クラスは不均一で、生徒は成績によって留年したり、進級したりすることがない。そのシステムには、両親や同僚などに対して内在的なアカウンタビリティが存在している。入学試験が日本の高等教育へ進むために極めて重要である一方で、学校における教員のアカウンタビリティに関しては、興味深いことに、生徒の評価に基づいていない。これらは、他の多くの要素とともに、世界で最も教育され、最も生産性の高い労働力を生み出すことに結びついている

だから日本はダメなんだ、と評論家諸氏が口々に言ってきたことが、OECDの国際比較の目からは、だから日本のやり方はうまくいっているんだ、という根拠になるというというあたりが、たまらなく皮肉です。

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