三柴丈典『産業医が法廷に立つ日』
三柴丈典さんから、近著『産業医が法廷に立つ日 ―判例分析からみた産業医の行為規範―』(労働調査会)をお送りいただきました。前著の『裁判所は産業ストレスをどう考えたか』に続き、今回もありがとうございます。
http://www.chosakai.co.jp/purchase/books/syousai/1185.html
>産業医が事件の当事者となったもの、事件に深く関与したもの等、産業医に関する裁判例のうち主要なものを判例データベースから抽出し、その傾向について分析・解説した書。該当する18件の裁判例から、産業医に求められる法的な行為規範を探っている。産業医、産業保健職、これらを活用する企業関係者には不可欠となる生きた法知識を提供。
産業医が事件の当事者となった例、産業医が事件の当事者とほぼ同レベルで事件に深く関与した例、事件との関係はさほど深くないが、判決本文に「産業医」の文言が5か所以上登場した例の3レベルに分けて、裁判例が詳しく紹介、分析されています。
先日取りまとめた個別労働紛争処理事案の分析の中でも、メンタルヘルス関係事案では産業医が当事者に近い形で登場してくる例がいくつかあり、産業医の立ち位置というものについて考えさせられます。
まあ、収録されている裁判例からすると、「産業医が法廷に立つ日」というのはやや誇大広告気味ではありますが、産業医の在り方が法廷で問題とされるという意味では既に「法廷に立」っているのかも知れません。
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