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2011年5月 8日 (日)

スペインのニート裁判

デーリー・テレグラフ紙の4月27日に、

>Spanish judge orders 25-yr old man to 'leave home and get a job'

>スペインの裁判官が、25歳の男に「家を出て仕事に就け」と命令

というタイトルの記事が載っています。

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/spain/8474191/Spanish-judge-orders-25-yr-old-man-to-leave-home-and-get-a-job.html

スペインと言えば、ヨーロッパでも若年失業者や無業者の多いことで知られていますが、遂にこういう裁判が起こされるに至ったようです。

>The man from Andalusia in the south of Spain had taken his parents to court demanding a monthly allowance of 400 euros (£355) after they refused to give him anymore money unless he tried to find a job.

スペイン南部アンダルシアの男性が、仕事を探そうとしないのならもうお金を上げないと言った両親に対し、毎月400ユーロの小遣いを払えと裁判所に訴えたのですが、

>Instead the judge at family court number five in Malaga, ruled against the man, who has a degree in law, and told him he must leave his parents' house within 30 days and learn to stand on his own two feet.

裁判官はこの法学部を卒業した男に対して、30日以内に家を出て自分で稼げという判決を下したようです。

>The ruling will send shock waves across Spain where it is not unusual for offspring to remain living with their parents until well into their thirties.

この判決は、30代になっても両親と同居することが多いスペインの若者にショックを与えるだろうと。

>The man, who has not been named, exemplifies a generation dubbed "ni-ni" – as they are neither working nor studying – at a time when Spain has more than 20 per cent unemployment.

日本では英語をそのまま持ってきてニートと呼ばれますが、スペインではスペイン語で英語の「neither ・・・nor・・・」に相当する「ni・・・ni・・・」を用いて「ni-ni」(ニーニ)と呼ぶようです。こども(ニーニョ、ニーニャ)と韻を踏んでいるのかも知れません。

>The judge ruled that in this case the man had "sufficient ability to work" and could not expect his parents to support him, although they had taken over the monthly repayments on his car.

本件で裁判官は、この男が「十分な就労能力」を有しており、親の援助を期待することはできないと判示しています。

>He did, however, order them to pay their son 200 euros a month for the next two years "to help with his emancipation".

とはいえ、裸一貫で追い出すのは可哀想だということか、彼の自立を援助するため、今後2年間毎月200ユーロを払うように両親に命じたとも。

先日、湯浅誠さんが『オルタ』誌で、ヨーロッパでは「welfare to work」が課題だけれども、日本ではむしろ「family to work」が課題だと書いていましたが、同じヨーロッパでも南欧にいくと「国に頼ってないで働け」の代わりに「親に頼ってないで働け」が現れてくるというところが、ヨーロッパの多様性を示していて興味深いところです。

とはいえ、そこは日本と似ていても、親に小遣いを払えと裁判所に訴えを起こすというのは、いかに日本の法学部卒業生といえども想像だにしないでしょうね。

これを「日本社会は「法化」が足りない」と嘆くべきか、まだまともだと喜ぶべきかは人によって反応が異なるでしょうけど。

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