シンポジウム「働き方の近未来」
財団法人労働科学研究所の創立90周年記念特別企画の一環として、「働き方の近未来―何が問われているのか」というシンポジウムが開かれます。わたくしもパネラーとして参加します。
http://www.isl.or.jp/service/90thkinen.html
【開催日時】 7月1日(金)-7月2日(土) 宿泊型
【会場】国立女性教育会館 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728
■講演 「生物多様性と豊かな労働」
鷲谷 いづみ(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
■シンポジウム(1) 『働き方の近未来―何が問われているのか』
「女性の参画・活用と働き方の“標準”の転換」
竹信 三恵子(和光大学現代人間学部教授)
「新しい労働社会をめざす改革の方向」
濱口 桂一郎(労働政策研究・研修機構統括研究員)
「人間らしい労働と働き方の制度設計」
井谷 徹(元ILO労働者保護局長)
ということで、この3月で朝日新聞を辞められた竹信さんも出ます。
ところで、「創立90周年」って、1921年(大正10年)創立です。この研究所、実は労働問題に関心のある人にとっては大変由緒ある団体なのです。
労研の歴史はここに詳しく書かれていますので、是非お読み下さい。
http://www.isl.or.jp/outline/history.html
>(財)労働科学研究所のルーツは、大原社会問題研究所(大原社研)にある。大原社研は、1919年2月に倉敷紡績社長・大原孫三郎氏により設立(正式開所は1920年7月)され、労働科学研究所の初代所長暉峻義等は、その一員として医学的労働研究部門を担当していた。その後、暉峻は大原の依頼により倉敷紡績万寿工場内に新しく専門研究所を創設し、生理学、心理学、医学、衛生学等の方法によって労働に関する基礎的な研究を行うことになった。これが大原社研から独立した倉敷労働科学研究所で1921年7月1日のことである。
>当時の紡績工場で働く女性労働者の労働条件、労働環境は大原孫三郎の工場であっても、なお劣悪であり、長時間・深夜労働、粉じんや高熱、高湿の作業環境といった悪条件のもとで、心身の消耗、ひいては結核等によって女性労働者が死亡する「女工哀史」の時代が続いていた。大原は、このような労働及び労働者の状態改善を科学的方法で実現しようとし、気鋭の医学者暉峻に研究所設立を依頼した。
大原孫三郎の遺産の一つなのですね。
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