芯のないドーナツ学部
生活経済政策研究所から『生活経済政策』5月号をお送りいただきました。
http://www.seikatsuken.or.jp/monthly/index.html
「明日への視角」は、後房雄さんが「復旧ではなく、新しい社会システムによる復興を」というのを書かれているのですが、その中で、
>もう一つ、地域コミュニティについても、単なる現状維持、復旧ではなく、今後数十年機能しうるようなあり方を模索すべきである。確かに、町内会、自治会などの地縁組織が今回もまた重要な役割を果たしたが、全戸加入の建前、行政との曖昧な関係を維持したままで、長期的な衰退傾向を脱し、復興における重要な主体になりえるだろうか。・・・
いや、全戸加入だからこそ重要な役割を果たせたんじゃないんでしょうかね。この際とばかりに「新しい公共」の宣伝というのも、ある種の「火事場ドロボー」の感は否めません。
正直、減税日本を生み出してしまった魔法使いの弟子としての反省はどこにあるの?という感想もあったりするのですが、まあそれはおいといて、今号の特集は「縮む雇用とトランジション」です。
特集 縮む雇用とトランジション
- 変容する日本型雇用の下での若者/宮本みち子
- 不況と災害下の新卒就職:現状と課題/小杉礼子
- 外部労働市場におけるキャリア形成の行方/樋口明彦
- キャリア教育としての学士課程教育/濱中義隆
まあ、こういう方がこういうテーマで書けば、こういう内容になるだろうなあ、と、この方々の文章を読んできた人にとってはほぼ想定内の文章でありますが、最後の濱中さんの文章の中に、ややひねった意味で興味深い記述があったので、部分的に引用。「教育課程の学際化は有効か」というパラグラフの中の一節です。
>・・・実をいうと筆者はここ数年間、「キャリア」の名称を冠する、まさに学際性と「キャリア教育」を意図した大学の学部において非常勤講師をしている。・・・当該授業において、「キャリア○○学部って何?」というテーマで、学生同士の模擬インタビューを通じて収集したデータを分析してもらい、学生目線で見た自らの所属学部像をレポートにまとめることを課題としている。・・・
>さて、ある学生は自らの所属学部を「芯のないドーナツ学部」であると表現した。・・・
まあ、芯があればいいというわけではないからこそ、いろいろな問題が起こっているわけではありますが・・・。
« 原発失業者と雇用保険の財源問題 | トップページ | 「日本はひとつ」しごとプロジェクトフェーズ2 »

最近、とげとげしすぎてませんか?
コメントも少ないですし・・・。
投稿: rarara | 2011年4月27日 (水) 23時48分