フォト
2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ

« 橋口昌治『若者の労働運動』 | トップページ | 『経営法曹』167号 »

2011年3月31日 (木)

OECD『子どもの福祉を改善する』

82543 OECDの『子どもの福祉を改善する より良い未来に向けた比較実証分析』(明石書店)をお送りいただきました。

http://www.akashi.co.jp/book/b82543.html

原題は「Doing Better for Children」(子どもたちのためにもっとうまくやろう)。

ベイビー&ボスと同じく、高木郁郎先生の監訳、熊倉瑞恵、関谷みのぶ、永由裕美3人の翻訳です。

>物的福祉、住まいと環境、教育的福祉、健康と安全、危険行為、学校生活の質といった6つの指標をもとに、OECD加盟各国の子どもの福祉政策を比較し、子どもへの社会支出、乳幼児期政策、ひとり親の影響、不平等の世代間連鎖などについて分析する

OECDのサイトのリンクは

http://www.oecd.org/document/12/0,3746,en_2649_34819_43545036_1_1_1_1,00.html(Doing Better for Children)

ここに載っている国別情報の日本の項目を見ると、

http://www.oecd.org/dataoecd/21/23/43590152.pdf

>Japan spends less than the OECD average on children at each stage of childhood, according to the OECD’s first ever report on children. The Japanese spending shortfall is especially pronounced for children under age 6, being less than one third of the spending committed to children between the ages of 6 and 17 years.

日本は子どものどの段階でもOECD平均よりも支出が少ない。とりわけ6歳未満では、6歳から17歳までの子どもの3分の1よりも少ない。

>Japan is in the top third of the OECD in terms of levels of average family income, but not all children benefit. Child poverty in Japan, at 13.7%, is slightly higher than the OECD average of 12.4%. What is especially surprising for a country with high family incomes is the relatively high proportion of Japanese children – about one in twenty – that lack a key set of educational possessions such as a quiet study space, a computer, or textbooks. Japan is the fourth worst performer on this indicator across the OECD, better only than Greece, Turkey and Mexico.

日本は家庭の所得では上位3分の1にはいるのに、それが子どものためになっていない。子どもの貧困は13.7%でOECD平均より若干高く、特に驚かされるのは高い家庭所得の国なのに、子どもの20分の1という高い比率で、静かな勉強空間、コンピュータ、教科書といった教育用品を欠いている。日本はOECDで4番目に悪い。下にいるのはギリシャ、トルコ、メキシコだけだ。

・・・・・

目次は次の通りです。

はじめに
 要約

第1章 中心的な事実発見の要約
 第1節 はじめに
 第2節 報告書の構成と要約
 第3節 子どもの福祉を強めるためにどのように投資するか?
 第4節 子どものライフサイクル全体で何をなすべきか?
 第5節 削減すべき事柄と重視すべき事柄

第2章 OECD諸国にみる子どもの福祉の国際比較
 第1節 はじめに
 第2節 OECD加盟国の子どもの福祉の概要
 第3節 子どもの福祉とは何か?
 第4節 子どもの福祉をより深く観察する
 第5節 子どもの福祉の次元と指標の選定
 第6節 OECD子どもの福祉指標の理論化と比較
 第7節 まとめ
 付録2.A1 OECD子どもの福祉指標の相互関係

第3章 子どものライフサイクル全体のなかでの社会支出
 第1節 はじめに
 第2節 年齢別に子ども向けの支出を考察する理由
 第3節 プロファイル手法と資料源
 第4節 制約
 第5節 子ども向け支出の年齢プロファイルをめぐる論議
 第6節 子どものライフサイクル全体にわたる税・給付政策の分配的側面
 第7節 方法
 第8節 検討対象の国々
 第9節 世帯が稼得している所得水準ごとの純所得と純移転所得の8か国比較
 第10節 まとめ

第4章 胎児期から幼稚園まで
 第1節 はじめに
 第2節 出生前の時期
 第3節 出生
 第4節 出生後の期間
 第5節 まとめ

第5章 子どもの福祉とひとり親状態
 第1節 はじめに
 第2節 OECD諸国全体の家族構造
 第3節 子どもの福祉を強化するうえでひとり親家族の構造はなぜ問題か?
 第4節 ひとり親のもとでの子どもたちの成長にはどんな影響があるのか?――OECD諸国にわたるメタ分析
 第5節 因果関係の探求
 第6節 政策上の意義づけ
 第7節 まとめ

第6章 子ども時代と世代間移動
 第1節 はじめに
 第2節 不平等の世代間連鎖のどこが悪いのか?
 第3節 不平等の世代間連鎖はどの程度存在し、それは年とともにどの程度変化しているのだろうか?
 第4節 世代間不平等を引き起こす要因
 第5節 世代間で引き継がれる不平等の程度は、高すぎるのか、あるいは低すぎるのか、それとも最適なのだろうか?
 第6節 まとめ

第7章 子どもの福祉を改善する:前進の道
 第1節 はじめに
 第2節 子どもの福祉に影響を与える政策選択の範囲
 第3節 OECDによる子どもの福祉の測定と子どもの貧困
 第4節 子どもの福祉を改善するための政策提言

 監訳者あとがき

 Box/表/図

« 橋口昌治『若者の労働運動』 | トップページ | 『経営法曹』167号 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: OECD『子どもの福祉を改善する』:

« 橋口昌治『若者の労働運動』 | トップページ | 『経営法曹』167号 »