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2011年3月 1日 (火)

就活生の7人に1人がうつ状態

Hyoshi10 さて、『POSSE』10号なんですが、どの記事もそれなりによくできているとはいえ、いささか既視感のあるものが多く、その中では川村遼平さんのアンケート調査報告が興味深いデータを示しています。

川村遼平(NPO法人POSSE事務局長)
就活に追い詰められる学生たち――就活生の7人に1人がうつ状態――
2011年度POSSEアンケート調査
「若者」の仕事とうつ」中間報告

就活の学生への負担では授業への影響ばかりがいわれますが、就活費用自体馬鹿にならず、その相当部分がアルバイトから捻出されています。ところが、そのアルバイトにも当然のことながら就活は影響を及ぼし、シフトを減らしたりアルバイトを辞めた学生が半数以上いると。

このあたり、かつて諏訪康雄先生が書かれていましたが、アルバイト就労と就職とのリンケージを社会的に考えていく必要があるのでしょう。そもそも、「アルバイト」といえども立派な非正規労働者なのだし。

就活の「陶冶」機能については、1日何時間までなら働くかの答が就活前と就活後で変わるあたりに現れており、川村さんは

>就活には、そういう「覚悟」を学生に植え付けて、待遇の悪い仕事にも労働力を補給する機能があるといえる

と皮肉っていますね。

その「陶冶」のほころびとして、7人に1人が「就活うつ」状態だというのも興味深いデータです。

本誌に宣伝がでていますが、POSSEが「就職活動のための法律ガイド」というサイトをオープンしたようです。

http://www.npoposse.jp/lawguide/guide.html

サイトのトップで本田由紀さんが現れ、

>営利就活サイトに流されるな!

>このサイトで就職に必要な法知識と

>混迷する社会を生き抜く力を獲得しよう!

と檄を飛ばしていますね。

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コメント

高速バス横転容疑の大学生も就活を始めたところだったという報道がありますね・・・

就活の問題点としてマスメディアによく挙げられるのは大学の勉強がおろそかになる事です。
しかし、就活において地方に住む学生と大都市とその近郊に住む学生との間にある環境格差も深刻に思えます。
東京、大阪、名古屋等の大都市に企業の本社が集まる現状
ではやはり説明会などもそれらの大都市に集中します。
説明会参加が選考上必須になっている企業もたくさんあります。
先日の高速バス横転で逮捕された学生の様な
地方大学の学生が大都市圏に住む学生と同じような
就職活動をすると馬鹿にならないほどお金がかかります。
加えてこの時期は多くの企業のエントリーシートの提出期限が重なる時期ですが、地方大学の学生は遠方の説明会に出席すると
そちらに手が回らなくなるのです。
マスメディアには大学の授業だけではなく、
このような格差にも目を向けて欲しいと思います。
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