森戸英幸『プレップ労働法<第三版>』
森戸英幸先生より『プレップ労働法<第三版>』(弘文堂)をお送りいただきました。
http://www.koubundou.co.jp/books/pages/31314.html
こちらは、おちゃらけ風テキストブックとして有名ですが、「第3版はじめに」によると
>なんで第3版出したかって?だってしょうがないじゃん。菅野先生も水町くんも、忙しいはずなのに毎年のように改訂するからさあ・・・・・・。
だそうです。
しかし、こういう常にアップデートが必要な法律テキストにこそ、電子書籍というのはむいているのかも知れませんね。
>労働法の勉強はまずこの本から! と定評あるプレップ労働法の改訂版が完成!
2010年度施行の改正労基法、育児介護休業法等の改正法をフォローした上、最新の重要判例を補った最新版。
働く人間の法律、労働法。これから社会に出る人間にとっても必要不可欠な法律として、1冊で労働法全体が見渡せる最高の入門書です。
随所に具体的な場面を会話で挿入しながら、適宜、労働法になぜこの条文が設けられたのかがわかる、読めば納得の入門書。
法律実務家を目指す方も、そうでない方も、知識としての労働法習得の第1冊目には、この本を是非お薦めします。
森戸風労働法講義から・・・
>「キミは思ってたより使えないので、本採用しないことにします」
「えー、そんなあ・・・・・今さらそんなこと言われたって困ります。だいたいですね、そんなに使えるヤツだったらこんな会社に来てないと思います」
「・・・・・・・(一理あるな)」
あるかよ!って、これが試用期間の例。
>「地方はもちろん海外勤務もあり得るわけなんだけど、大丈夫ですか?」
「ハイ、総合職である以上、たとえ地球の果てまでも行く覚悟です!」
「仕事内容もね、理系出身といっても営業をやらせるかも知れないよ」
「ハイ、それもすべてお任せします!」
と典型的な日本型正社員のタマゴの会話は配転の例。
>「で、学生時代何か部活動とかはやっていましたか?サークルとか(本音:フン、どうせちゃらちゃらしたお遊びサークルだろ?)」
「ハイ、自分は(普段「自分」なんて一人称使ったことないぜ)体育会の野球部に入っていました(が、しんどくて1週間でやめました)」
「ほー、それはすごいねー、いや体育会系だと体力あるし、礼儀正しいし、期待できるよねー(脳みそも筋肉で出来ているんじゃねえだろうな?!)・・・・・・で、ポジションは?」
「ハイ、外野・・・・・・(のさらにもっと後ろ、自由席で彼女といちゃいちゃしてました)です」
なんちゅう会話や。これが経歴詐称の例。
全編この調子です。
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