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2011年2月 9日 (水)

思いこみ大失敗

本日、首都大学東京のオープンユニバーシティの一環として、「今こそ考えたい派遣ルールのグランドデザイン」というタイトルで、約2時間の講演をしてきました。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-e601.html

ところが、なぜか時間を勘違いして大失敗してしまいました。

講演は夕方の6時半から8時半ということでちゃんと頭に入っていたはずなんですが、9時までに建物から出なければならないので時間厳守でお願いしますといわれていて、なぜか講演が9時までという風にいつの間にか思いこんでいて、最後の10分を質疑応答に充てるから8時50分まで喋ればいいな、とか勝手に思いこんでいたんですね。それで8時40分近くなってさすがに司会の方が慌てて、「もう時間過ぎてますから・・・」。私も慌てて締めくくって終わりにしてしまいました。とりわけ最後のところにこれからの派遣ルールのあり方を喋る用意していただけに、聴衆の皆様には申し訳ないことになってしまいました。お許し下さい。

それにしても、平日のちょうど夕食時の2時間に、派遣ルールの話を聴きに150名もの方々が詰めかけてくださったことには、皆様の関心の高さが感じられました。

kayorineさんがついったで実況中継していただいていたようなので、それを引用しておきます。

http://twitter.com/kayorine

>首都大学東京なう。hamachan先生の講義を受講中。 1947年職安法で供給事業禁止、1985年派遣法で派遣事業認められると言われるが、実はかなり早い時期で供給事業の緩和は進んでいた。例えば占領が終わった瞬間に請負4要件の緩和。そして有料職業紹介事業の緩和。

>hamachan先生講義。ドイツ-常用型派遣はok フランス-派遣契約が臨時的一時的ならok と欧州はどちらかの規制に分かれる。英米は何ら規制しない。 日本は世界で稀なる規制になる…

>日本は現状追認で実際に業務処理請負でやってる業務はよし、となり、業務限定方式になったのが本当のところ…と思われる。しかしこれだと職業選択の自由にひっかかる。よって、日本型雇用慣行でやっている業務は派遣の対象としないという理屈を作り上げた。(hamachan)

>(hamachan)このとき守ろうとしたのは、男性正社員の雇用慣行。女性は寿退職した後の雇用の仕組みとして派遣を活用しようという意図。ファイリングとか事務用機器操作を専門性ある業務とした。

>(hamachan)99年改正の問題は、でっちあげた業務限定方式を理屈の上で維持したこと、そして、期間限定を間接雇用にだけ適用させたこと。いじいりやすいところだけ導入したこと。派遣事業をどう規制するかという枠組みが維持されたこと。

>(hamachan)03年改正の次もさらに緩和されると思われていた。06-07年頃に潮目が変わる。。。「日雇い派遣でネットカフェに寝泊まりするのは格差社会の象徴。」と言われ出す。審議会で派遣の規制の在り方について根本的議論必要とされ、規制強化へ。

>(hamachan)マスコミの影響もあり、派遣の中で特に日雇い派遣は良くないとされて審議会で議論。政治の動きもこれに絡む。与党としても国民受けするため?に雇用対策PTが日雇い派遣原則禁止を提言。先に結論ありき。 しかしある意味、矛盾した議論。

>(hamachan)日雇い派遣はそもそも臨時的一時的な派遣の究極の形。どのような労働契約を結ぶかも自由。それを禁止することは法律論的におかしいが、政治的な要請で法案に。

>(hamachan) 08年末の派遣村。派遣労働者ばかりではないが、労働市場からはじき出された弱者であることには変わりない。が、空いていた穴をきっちり閉じる対応もされたものの、必ずしもそうではない対応もされた。

>(hamachan) 派遣法改正案の迷走。率直にいうと、今の与党の中に、何が何でも通さないといけないという強いドライブがあるわけではないのではないか。しかし、社民党は強くこだわり。政治に疎いのでよくわからないが、官邸も悩んでいるんだろう、と。

>(hamachan) 法案とは別で「長妻大臣の指示による」専門26業務適正化プラン。そもそも業務処理請負でやっていたころの業務は何だったのか。何を派遣事業でやってたのか。当時厚労省が実態調査。その内容は適正化プランでまさに「ケシカラン」とされた業務。

>(hamachan) 世界でも通用しない、日本の中でも本当は通用しない理屈が適正化プランで露呈。 政治的な動きで影響を受けた最大のもの。法律でもなければ政令でも省令でもなく、通達。それでこんなに影響を受けること自体おかしいが、、、

>(hamachan) 適正化プランは、本当は正しいことをやっている。25年間嘘をついてきたことのツケ。しかし個人的には根本的に見直すべきと考えている。

>(hamachan) EU派遣労働指令。80年頃の考え方は、基本的な考え方はテンポラリーなニーズがあるときだけ、派遣も有期も使っていい、というもの。しかし、失業率が高まるにつれ、非正規雇用もある程度認めることに。ただし、待遇をきちんと確保するように。

>(hamachan)派遣法の1999年改正を後押ししたのが1997年のILO181号条約。原則自由化。正確に言うと、規制が二階建て方式になった。専門的業務は派遣受入期間の制限を撤廃、それ以外は若干フランス式な期間制限。このときに全てガラポンすればよかったのに。

>(hamachan)当時の社民党の案にも製造業派遣の禁止は入ってなかった。言い出したのは当時の舛添大臣。03年に製造業派遣に拡大したのが間違いだったと。99年改正のときに原則自由化とされていた。そのとき製造業だけ規制をかけるというのは法律論的にも無理があった。

>(hamachan) EU指令では派遣事業の禁止や規制を見直すべきとされている。労働者保護を別にすれば事業規制は撤廃すべきと明確にされている。一方で、均等待遇原則。派遣先労働者との均等。日本は均等待遇という言葉を硬直的に捉えすぎ。待遇の差に説明がつけばいい…

>(hamachan) ドイツ型かフランス型のどっちかになるだろうが、ドイツでも、2000年代になってハルツ改革で常用限定は捨てて、代わりに均衡待遇を導入。派遣先の直接雇用みなしも撤廃している。

>(hakenhou) 世界中どこをみても業務限定方式をとっている国は日本以外に存在しない。欧州は職務給で労働市場も職種別であるにもかかわらず、業務限定などとっていない。

>(hamachan) ここまで矛盾に満ちた規制は小手先ではどうにかなるもんではない。規制強化すべきというのは、労働者保護。 …ここで、大幅に時間オーバーで謝るhamachan先生なうwww

ということで、最後のwwwにたどり着きました。

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コメント

昨日参加させて頂き、名刺交換もさせて頂いた者です。

昨日は

これから最後のクライマックス・・・

って言う時にストップが掛かってしまい
大変残念でした。

機会が有ればお話しする予定だった事を
拝聴させて頂きたく思います。

昨日は有り難うございました。

聴きに来ていただきありがとうございます。
最後の失態は申し開きもありませんが、まあ、途中の話の中にかなり言うべきことは言っていましたので、趣旨はほぼ伝わったかと思います。

私の拙い実況をご活用いただきありがとうございます。
濱口さんの講演を聴いていつも気になる点があります。
審議会の議事録を読むと、派遣の業務限定方式については、厚労省よりも、労側、特に連合が強くこだわっているように思えます。
その理由はやはり、法制定時の正社員(特に男性)の職域を侵さないように、常用代替防止という確たる思想が根強くあるからなのでしょうか。
個人的には、ここまで言い続けてきて今更主張を変えられないから言い続けているんじゃないかという気がしないでもないのですが…

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» @kayorineさんtwitter中継で濱口論(節)を学ぶ []
昨日、首都大学東京で、hamachan先生こと濱口桂一郎氏が「今こそ考えたい派遣ルールのグランドデザイン」というタイトルで講演し、その模様を@kayorineさんがtwitter中継してくれましたので、全文転記。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・... [続きを読む]

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