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2011年1月31日 (月)

今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)

文部科学省の中央教育審議会が、本日、「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」を答申しました。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1301877.htm

http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2011/01/31/1301878_1_1.pdf

100頁に及ぶ広範な答申ですが、一昨年の拙著でもちょっと触れた高等教育における「職業実践的な教育に特化した枠組み」が、マスコミ等でも関心を引いているようです。

そのうち、読まれた方がいいなと思う一節があったので、ちょっと引用。

>○ 現在、我が国では、普通教育志向の進学者が拡大しており*1、この中には必ずしも明確な進路意識・目的意識を持たないまま進学している者がいるとの指摘がなされている。

○ 新たな枠組みを具体化していくことは、子どもや若者が自らの将来を考えていく上で、また、保護者や教員等が、進路選択について助言を行っていく上でも、大きな変化を与えるものになると考えられる。具体的には、新たな枠組みは、高等学校等卒業後の進路として、また、生涯にわたる学習の場として、新たな道を開くことから、子どもたちが早い段階から、自らの志向や希望を十分に考慮して様々な進路を考え選択し、その後も人生の時々で、学習目的に合う教育機関を選択・活用していく意識・行動を高めるものになると期待される。

○ また、高等教育における職業教育は、学術研究の成果を主な基盤とする場合や、職業実践的な知識・技術等を主な基盤とする場合等があるが、新たな枠組みの具体化を通じて、これらが同等に評価される社会の形成・発展にもつながると考えられる。

○ このような進路選択の拡大や職業実践的な教育の適切な評価は、人々が希望やライフステージに応じて、様々な学習の場を活用しながら、職業生活や人生を重ねていくことができる、生涯学習社会の確立・発展においても大きな意義を有するものである。ひいては、多様な能力を有する人々が協働し活躍する、創造力と実践力の高い社会の実現へとつながっていくことが期待される。

まあ、今まで「就社」社会(メンバーシップ型社会)を前提に、職業教育から逃避しながらぶくぶくと膨れあがってきた高等教育の世界が、どこまで「職業実践的な教育に特化した枠組み」に向けて翻身できるのか、生ぬるく見守っていくべきところかも知れません。

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