西谷敏・根本到編『労働契約と法』旬報社
旬報社から刊行された西谷敏・根本到編『労働契約と法』をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
http://www.junposha.com/catalog/product_info.php/products_id/646
>2008年に施行された労働契約法は、領域としての労働契約法と法律としての労働契約法の間に大きな乖離が存在する……。
法律としての労働契約法に関する基本的な情報を提供すると同時に、領域としての労働契約法上の重要な諸問題に関する意欲的な研究
まえがきによると、
>本書に収められた各論考の大部分は、1~2か月に一度関西で開かれている労働法理論研究会での報告・討論を経て執筆されたもの
です。
実は、来月某日、この研究会に呼ばれて、サンドバッグとしてボコボコになる予定(笑)でもありますので、大変興味深く読んでおります。
とりわけ総論に当たる西谷先生の第1章は、「合意原則」をどう考えるかについて、大変突っ込んだ議論を展開しておられます。
第1章 労働契約法の性格と課題/西谷 敏
第2章 労働契約の基本原則/緒方桂子
第3章 労働契約の成立と当事者/和田 肇
第4章 労働者派遣と労働契約/萬井隆令
第5章 労働契約と使用者の義務/吉田美喜夫
第6章 労働契約による労働条件の決定と変更/根本 到
第7章 就業規則の効力/矢野昌浩
第8章 労働契約と集団的労働条件規制/唐津 博
第9章 人事異動/名古道功
第10章 企業秩序と懲戒/藤内和公
第11章 事業の移転と労働契約/本久洋一
第12章 解雇法理に関する基礎的考察/米津孝司
第13章 有期労働契約/奥田香子
第14章 公務員と労働契約法/城塚健之
これは書いちゃっていいのかな?
実はこれまた来月某日、日弁連主催の「非正規労働者の権利実現を考える」というシンポジウムに、西谷先生と私が、連合の方とともにパネラーとして参加することになっております。楽しみですね(誰にとって?)。
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