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2011年1月11日 (火)

カミオーカーさんの拙著再評

以前に拙著を丁寧に批評していただいたカミオーカーさんが、「2010年 読んでおいてよかった本のまとめ」として、拙著を含むいくつかの本を挙げておられます。

http://akitadefreelancer.blog35.fc2.com/blog-entry-177.html

挙げられているのは、本田由紀さんの『教育の職業的意義』、佐藤学さんの『「学び」から逃走する子どもたち』『学力を問い直す』、わたくしの『新しい労働社会』、大山典宏さんの『生活保護VSワーキングプア』、おまけとして芦田宏直さんと本間正人さんの対談映像の「キャリア教育を考える」です。

このうち、拙著への批評は以下の通りでした。

>この本も何度か当ブログで紹介している。
非常にロジカルで、印象論や自己責任論、一部の具体例を全体に適用する乱暴さとは無縁だ。
特に僕が何度も読んだのが、「メンバーシップ型」と呼ばれる"日本型雇用"を原点に、
日本の特徴的な雇用システムが形成されていることの説明がなされている部分。

年功序列に対する批判は尽きないが、それがどのような経緯で形成されたのか、
なぜ今問題となっているのか、ということを考える上で非常に参考になった。
この本の内容が僕の雇用問題を理解する上でのベースになっている。

また、面白いのが、この本で使われている「メンバーシップ型雇用」という言葉を、
先述の「教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ」でも引用されていることだ。
また、後述するが、芦田先生もこの言葉を用いている。

労働市場が「メンバーシップ型雇用」を前提にしているゆえに、
日本の受験システムが生まれ、偏差値主義が大手を振った。

日本型雇用は、日本型教育システムとパラレルに形成されてきたのだ。

そこがつながってくると、日本の教育を見る目も変わってくる。
就活も、その問題は根深く、氷河期といわれる現在でさえ保護されたシステムであることも見えてくる。

極端な見方でなく、事実関係として、また論理的に
現在の日本の雇用システムを考えたい方、おすすめです。

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