湯浅誠氏のとまどいPartⅢ
隔月刊の雑誌『オルタ』に、毎回見開き2ページずつ連載されている記事を追っかけていくというのは、忘れた頃に次が来るという感じですね。
さて、もう湯浅誠氏はとまどっているわけではないんですが、せっかく多くのぶくまがついたタイトルでもあり、このタイトルでPartⅢいきます。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-47d3.html(湯浅誠氏のとまどい)
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/part-bff1.html(湯浅誠氏のとまどいPartⅡ)
今回は「反貧困日記」の3回目です。雑誌自体の特集は、「まちがいだらけの「魚食文化」」で、これが結構なかなか面白かったりしますが、それはともかく、
http://www.parc-jp.org/alter/2011/alter_2011_1-2.html
今回湯浅氏が述べているのは、ヨーロッパでは「Welfare to Work」といっている理念を日本の文脈で受け止めるならば、「Home to Work」(家族から就労へ)となるべきだということです。なぜなら、日本で就労から排除されている人々は、福祉からも排除されている割合が大きく、湯浅氏風にいえば、
>実際には家族の中に溜まって/溜め込まれて/溜まらざるを得なくなっているからだ。
この日本の福祉政策が家族依存型だったという点は、出たばかりのOECD『日本の労働市場改革』の中でも指摘されています。
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