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« 『POSSE』第9号から | トップページ | 労働保険を仕分け 事業主負担の労働者保護 廃止に? »

2010年12月14日 (火)

事業仕分けと労働施策 働く人たちの姿が見えない

なんだか日替わりで朝日新聞を褒めたり貶したりしているように見えるかも知れませんが、もちろん、朝日新聞という名前の人はいないわけで、馬鹿な記事を書く政治部記者は叩くし、いい記事を書く労働グループの記者は褒めてるだけですので。このことは他の新聞にもすべて共通ですので、あらかじめお断りを。

で、今日は褒める番。オピニオン面の「記者有論」に竹信三恵子記者が「事業仕分けと労働施策 働く人たちの姿が見えない」という記事を書いています。中身は本ブログでも取り上げてきた話ですが、「政治部感覚」に溢れたオピニオン面にこういう記事が載ること自体意味があると思うので紹介。

>10月の「事業仕分け」での労働施策の議論に、はらはらし続けていた。働く人たちの姿が見えない議論が続いたからだ。

>・・・すれ違いの理由は、労働施策の多くが、産業構造の転換のような、実感しにくい「成人病型」の社会病理への処方箋だからだ。しかも受益者は倒産や失業のあおりを受けた社会的な弱者が多く、発言力も弱い。やはり廃止とされた「社会復帰促進当事業」の中の倒産時の未払い賃金立て替え払い制度も、会社が安泰な人々にはピンと来ないだろう。

この構図はまさにその通りだと思います。この事業仕分けには、東京の都心に住むホワイトカラー上層のセンスだけですべてが分かったつもりになっているある種の政治感覚の問題点が見事に露呈しているように思われます。

>・・・だが、労働政策の多くがこれらの会計から支出されるようになったのは、受益者の声が届きにくい地味な分野であるため、一般会計から財源を確保しにくかったことが大きい。その結果、雇用問題の当事者である事業主が拠出する特別会計に依存しがちになった。そうした経緯を見ず、不透明と切り捨てるだけでは、仕分けは「抵抗の少ない分野をやり玉に挙げるパフォーマンス」を通じて社会的弱者の施策を切り捨てる道具に転化しかねない

ネット上でもそうですが、労働保険特別会計を非難する人が、それでは一般会計で労働施策をやる気があるのかといえば、そもそもいかなる労働政策をも敵視しているのですから、単に労働者のための政策を潰したいだけなのです。そういう手合いが私のいう「特殊日本的リフレ派」で、松尾匡さんのようなまっとうなリフレ論者と一緒にしてはいけません。

本日の朝日には、もう一つ生活面の「働く」にも、「再起かけて職業訓練」といういい記事が載っています。これも、公共職業訓練敵視の神聖同盟の方々にこそ熟読していただきたい内容ですが、まあどうせそういう人に限って読もうとはしないのですけど、

>「大学4年間より、この2ヶ月の方が楽しいし、学んだことも多い」

>・・・今年の春、都内の私立大の社会学部を卒業し、化学メーカーに営業職で入社、だが、営業は向いていないと思い、4ヶ月で退社した。

>ものづくりの道に進もうと職業訓練校に入校した。・・・

>普通科高校を出て、文系の大学に進み、ホワイトカラーになる。それが当たり前だと思っていた。「高校や大学にいる間に、訓練校のことを知りたかったし、多くの学生に知ってほしい。人生のメニューが増えるから」

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コメント

新聞社の人事って知りませんけれど、朝日新聞の場合は政治部と社会部とを総取替えしてみたら面白いかも。
日本の企業では、いろんな部署をまわって企業内でOJT、キャリアアップのような人事が、昔は多かったですよね。メンバーシップ型の特徴でしょうけれど。でも、今は、特定の職種や部署に限って採用とか、特定部署の中でキャリアアップとか、見かけジョブ型のような人事も増えているように思います。
で、推測するだけですけれど、この見かけジョブ型が、企業内でのヒエラルキーと結びついていて、新聞社でいえば、政治部は社会部よりエライ、みたいなのがあって、相互の人事交流は少ないんじゃないかと。
全て単なる推測ですので、間違っていればご教示ください。

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