デンマークの全職場の半分しか組合役員がいない!
EIRonlineからデンマークの話題。
http://www.eurofound.europa.eu/eiro/2010/10/articles/dk1010029i.htm(Decline of the Danish shop steward)
最近発表された「組合役員と職場」という調査結果によると、デンマークの職場のたった半分にしか組合役員が居ないことが分かった、ということです。
ここで言っているのは「組合役員」ですから、「組合員」がいないということではありません。わざわざめんどくさい組合活動をやろうという殊勝な人がデンマークでも減ってきているということでしょうか。
管理者の説明による組合役員が居ない理由は、事業所規模が小さいから、従業員が要求しないから、誰も組合役員になろうとしないから、等々です。10人未満の小規模事業所で18%というのはわかりますが、IT関係では10%というのは業界の感覚なんでしょうか。
まあ、なんにせよ、100人未満では組合組織率1%という国とはかなり違うことは確かですが。
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産業別なり広く労働者に労働協約が適用されるため、職場での組合活動は特に必要ないってことなんでしょうか?
投稿: 希流 | 2010年12月 2日 (木) 10時57分
いやそうじゃないです。
賃金労働条件は産別協約で決まって降りてくるといっても、個々の企業、事業所レベルで解決しなければいけない問題はいろいろあるわけで、それを処理する人が職場にいるといないとでは違いがあります。だから、この記事は「問題だなあ」というスタンスで書いているわけですが、とはいえ、それをあまり問題だと感じない労働者が増えてきたということなのかも知れません。あるいはすくなくとも、誰かがやってくれるのならいいけど、自分でわざわざやりたくない、とか。
投稿: hamachan | 2010年12月 2日 (木) 11時20分