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2010年12月10日 (金)

神野直彦・高橋伸彰編著『脱成長の地域再生』

4259 神野直彦・高橋伸彰編著『脱成長の地域再生』(NTT出版)をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100002093

>地域間の均衡ある発展という日本の経済政策が失敗に終わったのはなぜか。地域は疲弊し、コミュニティはばらばらになっていく。地方間の格差が広まったのは、地方に関する基本的な政策(財政、社会福祉、生活コミュニティなど)に根本的な誤りがあったという。各分野の専門家が現状の問題について独自の分析と将来への提言を行う。

序 章 なぜ、いま地域再生なのか(神野直彦)
第1章 大都市集中を招く日本の税構造:スウェーデン、イギリスとの比較から(星野泉)
第2章 地域再生を阻む貧困要因:国保・国年制度の危機の視点から(下平好博)
第3章 自治体行政の課題と役割:自治体になにができるか(辻山幸宣)
第4章 コミュニティと地域再生:都市政策と福祉政策の統合に向けて(広井良典)
第5章 「生活公共」の創造:家族生活から出発する(住沢博紀)
第6章 参加ガバナンスの視点から:市民社会・NPOの多様な事例を通して(坪郷實)
終 章 成長の先に豊かさはない:福祉の危機を超えて(高橋伸彰)



私は、正直言うと「脱成長」とか「反成長」といった議論には、豊かな市民の偏見が感じられて、あまり同意しかねるところがあります。

今から3年前に、連合総研の20周年記念シンポジウムに出たときも、広井さんや高橋さんがパネリストとしておられて、その高邁な話にいささか居心地の悪さを感じていたことがありますが、

http://rengo-soken.or.jp/report_db/file/1245640669_a.pdf

そのときに、

>濱口/私は徹底して世俗的にお話をしたいと思います。宮本さんからは、職場を超えたコミュニティというテーマをいただいたのですが、むしろ逆に、職場のコミュニティを再建すべきではないかというお話をしたいと思います。
なぜ世俗に徹するかというと、本日のような会合で、あまりにも高邁で美しい話を聞くと、これは徳の高い高僧のお説教を聞いているのと同じで、たいへん素晴らしい話を伺いました、ありがとうございました、では現実に返りましょうということになってしまうのですね。ですから、私はもっと現実的な、生々しい話をしたいと思います。

と申し上げたのと共通するものがあります。

もちろん、とても大事なことが言われていて、たとえば、地域再生はなによりも住民自治に根ざしたものでなければならない、といったことは、現場感覚が(国以上に)欠如しているくせに、オレ様首長の独善的ワンマン地域主権を振り回すある種の人々に対する解毒剤としては有効でしょう。

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コメント

神野さんや広井さんは、社会保障制度や地域分権のことを学ぶ際に著書を読ませてもらった方々です。その考え方に魅力を感じつつ、「徳の高い高僧のお説教」という濱口さんのコメントに思わず吹き出してしまいました。濱口さんの『新しい労働社会』の中でもとりわけ好きなのが、「重要なのは具体的な利害です」(P208)という一言です。どれだけすばらしい理想を語っても、現実問題それができるかは別の話です。高い理想を掲げつつ、いまある現実から逃げない。どうにもならない現実から始めるしかないわけですから、問題解決にはその姿勢が何より大切だなと思いました。

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