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2010年11月18日 (木)

権丈先生(夫)の政治学者・政治部記者観

さて、権丈先生(夫)が、さっそく昨日のシンポジウムでのご発言について解説をアップされていますが、

http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/

その中で、

>最後に、僕の政治学者観・・・昨日の濱ちゃんさんの切り込みは最高でした(笑)。

いや、そんな、たいした切り込みでもありませんが・・・。

そこにリンクされている権丈先生ご自身のかつての文章の方が、よほど痛烈ですよ。

http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare253.pdf(血祭りやだまし討ちにかかわるのは僕の仕事ではないんだよ それが僕と政治学者の違いかな)

>僕と違って、政治学者ってのは、そういう血祭りやだまし討ちを嬉々として議論しては盛り上がっているように見えるのは昔からのことだけど、いいんじゃないかな、政治学者、そしてメディアの中の政治部ってのは、そういうのも仕事みたいだから。僕の仕事は、政策技術学として使える学問をできる限り総動員して、あるべき社会保障、あるべき税・財政の制度設計、あるべき社会経済制度の設計を行うことであり、政策技術屋としての僕は彼らとは根本的に仕事の質が違う。

>僕の仕事と重なる政治学者ってのは、面白いほどに制度の細部ってのを知らないね。僕の考え方は、年金にしろ医療・介護にしろ、税・財政にしろ、あるべき社会保障制度の細部、各論をつめて、その制度を実現するための政治はいかにあるべきかという、いわば細部を積み上げて政治を語るという論法。この時、あるべき制度の設計ができない人たちの論ってのは、だいたいいつも邪魔。それと、メディアの中の政治部ってのも、政局だ権力闘争だ政権交代だと盛り上がるのが大好きな彼らは気付いていないだろうけど、大方僕がやろうとしていることの妨害をしている――生活部とか社会保障部とかで生活に密着した取材をしながら、地に足のついた記事を書いている人たちとは違いすぎるね。

>君ら政治学科の学生は、しっかりとした制度設計、政策評価ができるような訓練をしておいてくれ。年金の保険方式、租税方式の根本的な相違点や高齢者医療制度をめぐる本質的な問題点も分からないままに――特に制度も理解しないままに、社会保障をめぐる政局を論じる政治学者や政治部の記者などにならないようによろしく頼むよ。迷惑なだけだ、知名度の高い大衆ってのは。

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