ソーシャルアジアフォーラム@台北
来週、11月11.12日の両日、台湾の台北で、第15回ソーシャルアジアフォーラムが開かれます。
このフォーラムは、全逓、PTTIで活躍された初岡昌一郎さんが中心になって、日本、韓国、中国、台湾の4カ国(地域)の労働関係者が集まって、その時々の状況を報告し、討議するという会議ですが、今回の会議には、わたくしも参加して報告することになりました。
韓国、中国、台湾の参加者の報告の翻訳が届き、ざっと目を通したところです。中国のは、去る6月に中国人民大学で行われた日中労働政策セミナーでも議論になった労使紛争と法制の問題で、大変興味深いのですが、今回関心を引かれたのは台湾の報告です。
台湾では民進党政権時代からの懸案であった工会法改正案が今年6月にようやく成立し、来年から施行されるようなのですが、現行法(国民党政権が大陸にあった1929年に成立)の強制加入規定を、「未加入労働者の加入意思は個人に委ねるべきである」と改正しようとしたところ、工会側が「立法院の外で集団抗議とボイコットを数回繰り返し」、最終的に「前条第1項の1によって組織された企業工会であれば、労働者は組合に加入すべきである」という規定に改められた、ということです。
このあたりの経緯は詳しく知りたいところですし、そもそもその背景事情など興味を惹かれる点はいっぱいあります。東アジアの比較労働法制という観点からも、時間があればこのあたりは突っ込んで勉強してみたいですね。
« OECD『格差は拡大しているか』『図表でみる国民経済計算 マクロ経済と社会進歩の国際比較』 | トップページ | 職務を定めた無期雇用契約を― 「ジョブ型正社員制度」が二極化防ぐ »
« OECD『格差は拡大しているか』『図表でみる国民経済計算 マクロ経済と社会進歩の国際比較』 | トップページ | 職務を定めた無期雇用契約を― 「ジョブ型正社員制度」が二極化防ぐ »
コメント