英蘭の雇用セーフティネット@大嶋寧子
みずほ総合研究所の大嶋寧子さんから、『英国とオランダの雇用セーフティネット改革~日本の「求職者支援制度」創設に向けた示唆』(みずほリポート)をお送りいただきました。
内容はすべてみずほ総研のサイトにアップされていますので、ご覧ください。
http://www.mizuho-ri.co.jp/research/economics/pdf/report/report10-1006.pdf
イギリスのセーフティネットについてはいくつか詳しい紹介もされていますが、オランダについては今までのところあまりきちんと紹介されてきていませんので、本リポートは大変貴重です。
最後の日本への示唆というところで、
>求職者の意欲を喚起し続ける仕組みの重要性
>給付と就労支援体制の見直しの必要性
>包括的な就労支援の一環としての職業訓練
>就労支援における適切な民間活用の推進
が挙げられ、いずれも重要なことが指摘されています。是非リンク先に行って、じっくり読んでみてください。
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レポートをご紹介いただき、有り難うございました。
英国やオランダの雇用セーフティネット改革を勉強させて頂いて一番印象的だったことは、1990年代より改革に取り組んできた両国ですら、いかなる給付・就労支援が効率的なのか、民間部門との連携をどうするべきか、積極的労働市場政策をどのように提供することが有効かなど重要な論点のいずれについても、正解を見いだし切れていないように見えることです。一方で、だからこそ、両国の試行錯誤の中には日本の求職者支援制度を考える上で参考になる部分も多いように感じました。もしご覧頂いた方に、何かしらお役にたつことが出来れば、とても光栄に存じます。
投稿: 大嶋寧子 | 2010年10月24日 (日) 19時53分