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2010年10月 1日 (金)

今度は池田信夫氏に全面的に賛成

本ブログで何回となく批判の対象にしてきた池田信夫氏ですが、昨日のエントリは出色の出来で、全面的に賛成です。ただ、このエントリの趣旨をそのまま自らに適用すると、いかなる論理的帰結に至るかについて、どこまで認識された上で書かれているのかは判然としませんが。

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51485085.html(合理的市場という神話)

>著者も指摘するように、現実の市場データを完全に説明する理論は過去にもなかったし、今後もありえないので、どういうモデルを選ぶかは「社会学的」な問題だ。

>異なるパラダイムは通約不可能なので、その優劣を最終的に決めるのは経済学界の出世競争である。

>こうした数学的スキルは頭のよさをシグナルするには便利だから、競争の激しいアカデミズムで研究者を選別する道具として使いやすい。

>要するに、経済学者は合理的に行動しているのである。彼らの目的は経済政策をつくることではなく論文を書くことだから、論文の生産性を最大化するEMHやDSGEが好まれるのは当たり前だ。今どきケインズ理論で論文を書いても、どこの大学にも採用してもらえない。ハイエクやコースは、今の大学では博士号も取れないだろう。神話が事実を説明するとは誰も信じていない。それは快適で美しく、そしてすべての人々に信じられることに意味があるのだ。

経済学者の行動パターンの社会科学的分析として、まことに真実を衝いており、(その点に関しては)付け加えるべきことはほとんどありません。

あえて付け加えるとすれば、上記真実の社会学的含意(なぜ経済学部なる学部が大量に存在し、そこで経済学者なる人々がかような神学を経済学部生なる人々に講ずることによってその生計を立てているのか)をわざわざ口にするかということですが。

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コメント

いろいろな仮説が立てられますが、
まずは
「自分、池田信夫は(経済学者を名乗り経済学部の教授であるものの)論文を書いてアカデミズムの世界で認められようなどという(卑しい?)モチベーションがないのでそのようなインセンティブから無縁でいられる」
というものでしょうか。

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