職場のうつ@『エコノミスト』
一昨日のPOSSEのブラック会社シンポに『エコノミスト』の黒崎亜弓記者も来られていましたが、その黒崎さんから昨日発行の『エコノミスト』11月2日号をいただきました。ありがとうございます。
http://mainichi.jp/enta/book/economist/
チャイナマネーじゃなくて、「職場のうつ」の方です。
◇【特集】職場のうつ
・サボリか、病気か 増殖する“未熟型うつ” ■吉野 聡
・トラブル対策として病状調査権は就業規則に不可欠 ■尾城 雅尚
・大企業と中小零細で異なる休職・復職ルールの実態 ■味園 公一
・再休職を防ぐ復職支援(リワーク)というプログラム ■五十嵐 良雄
・Q&A 生真面目な「従来型うつ」の部下にはどう対処する? ■渡辺 登
・上司のマネジメントが効いている職場はうつが少ない ■今井 保次
・患者増加の背景に新薬発売後の啓発活動、医師の知識不足 ■黒崎 亜弓
書店に行っても、依然としてうつやメンタル系の本が続々と書かれていますが、最近は「新型うつ」ともいわれる「未熟型うつ」が結構トピックになってきているようです。
この問題の労働問題へのインプリケーションというのがなかなか難しいところです。
実は、現在分析している労働局の個別労働紛争事案でも、メンタルヘルス系が34件で3%を占め、そのほぼ半分が「うつ」なのですが、その相当部分が「新型うつ」の傾向がある上に、うつ以外も「○○障害」という診断名で、かなりうつに近い印象です。
そのかなりの部分はいじめ・嫌がらせと関係しているのですが、一方労働者本人の性格に問題があると思われるケースもかなりあり、この問題の複雑さを感じさせます。
この問題はそう単純ではないな、と感じるためにも、この特集記事は読む値打ちがあります。
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新型うつへの対応、現場の声として確かに難しいです。
私もこの特集記事を書かれている吉野聡さんや吉野さんとは
職場での先輩後輩の関係にある方だと思われますが、
松崎一葉さんの書籍を拝読しておりますが、今後、その対応を
どのようにすべきかを考えていくのは非常に多くの視点(法学・
心理学・社会学等々)からのアプローチが必要であろうと思うと
同時に、いわゆる答えに当たるものは1つではなく、様々な方
法でしか対応できない(そうせざるを得ない)のではないかと
思います。
そこで、自身でよーく調べもせずに疑問を投げかけるのは些か
気が引けてしまうのですが、欧米を始め、海外での新型うつに
関しての情報(状況など)は何か公表されているものなどはあ
るのでしょうか?(調べずにではなく、余り見当たらないというのが実のところなのですが・・・。)
解決の糸口への何らかの参考になるのかとも思いまして・・・。
投稿: 労使間 | 2010年10月26日 (火) 19時30分