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2010年9月 5日 (日)

ちくま新書の標題政策

小ネタですが、

http://twitter.com/yamashitayu/status/22945347413

>ちくま新書は小島寛之の『使える!経済学の考え方』とか高橋洋一『経済学のウソ』とか、社会科学系の本で内容とタイトルがずれているのがあるのが残念。特に前者は「使える!」とかそういうレベルじゃないほど深いいい本なんですけどね…。

どうも、ちくま新書の編集部には、どんなに中身のいい本でも、その中身とは関係のないいかにも売れげな題名を付けなければいけないという強迫観念に駆られた方がおられるようで、本ブログでも取り上げましたけれど、大内先生の軽妙な名著も、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-5c8e.html(雇用はなぜ壊れたのか─会社の論理vs.労働者の論理)

>なので、ちょっと苦言になっちゃうんですが、「雇用はなぜ壊れたのか」というタイトルは、あまりにも中身と合っていません。これはもちろん、大内先生がこんな題名にしたいと思われたわけではないはずで、新書編集部がこういう鬼面人を脅かすような題名の方が売れると思ったからこうなったんでしょうが、1週間店頭にあるうちに読者に買って貰わなければならない雑誌の特集タイトルであればふさわしくても、新書の題名に雇用が壊れたの崩壊だのという文句が踊るのは、(近頃、その手の中身の薄っぺらなのがどっと出ているだけに)いささか下品ではないかと思います。中身からすると、副題の「会社の論理VS労働者の論理」の方がぴったりです

そういう題名を付けられたご本人も、

http://souchi.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-9292.html(新書)

>他方,ちくま新書のほうは,まさにネット上で,タイトルが批判の対象となっています。どこにも「雇用が壊れた」原因を書いていないので,タイトルと本の内容が合っていないという批判です。確かに,そうなのです。これは私も出版社側に事前に伝えていた点です。しかし,間接的には雇用が壊れたことについて書かれているのではないか,ということで押し切られ,サブタイトルに私の希望を入れることで妥協したという経緯がありました。出版社側は「雇用」という言葉をどうしても入れたかったようで,多少,アピール度を高めるために「なぜ壊れたのか」という言葉も入れたということなのですが,このタイトルについては,少し後悔が残っています。
とはいえ,内容的には,ちくま新書のほうがレベルは高いです。わかる人にはわかってもらえる水準のものを書いています。よくわからない人には,あたりまえのことしか書いていないと言われそうですが,もう少し深く読んでもらえれば,本の価値をわかってもらえると思います。

>特に『雇用はなぜ壊れたか』のほうには,今の日本の雇用システムについて,本当に深刻な問題があるのだろうか,という問いかけのメッセージを込めています。特に生活者の論理と労働者の論理の対立と,それについての日本的な解決について肯定的な評価を与えています

というわけで、どう考えても適切ではない題名なのですね。

いやまあ、それだけなのですが。

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コメント

生活人新書でも
「雇用大崩壊」(田中秀臣)
「金融大崩壊」(水野和夫)

幻冬舎新書でも
「平成経済20年史」(紺屋典子)
「平成政治20年史」(平野貞夫)
「平成宗教20年史」(島田裕巳)

タイトル並べ願望のある編集者って多いのかもしれませんね

読みました。なるほどユーモラスかつ紳士的な(真摯な)文体ですね。江国香織。パオロマッツァリーノから今村近代の労働観、佐藤不平等社会。

印象に残ったことからの連想は

・隷属とサービスは語源が同じ
 (”サービス”残業!)
・プロフェッショナル・プロフェッサーは元来雇用契約による賃金ではない=無償(建前)
 実態は謝金(お車代・講演料的な)+敬意を払われる精神的報酬
 
 サービス・サーバント・お客様は神様(=接客側は奴隷)的な 接客環境と
 やりがい搾取や名ばかり管理職(精神的報酬重視…)というプロフェッショナル扱い
 の奇妙な混淆

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