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デンマークの社会的連帯

送られてきた『全労済協会だより』44号に、公募委託調査研究の「デンマークの社会的連帯とワークライフバランス」の簡単な要約が載っています。研究者は、愛国学園大学人間文化学部助教の熊倉瑞恵さんです。

デンマークといえば、さすがに近頃は高い組合組織率に基づく強固なコーポラティズムがいわゆるフレクシキュリティの源であるという常識が(分かろうとしない愚か者を除き)徐々に普及してきましたが、熊倉さんの研究はそれをもう一歩進めて、幼児教育なども含めた社会全体のあり方に広げた議論を展開しています。

最後の一節から心に残った一文を引用しておきます。

>デンマークでは、自分が望む選択肢がなければ、それをいかにして獲得できるかを考え、交渉を行うこともある。これは対立ではなく対話が重視された民主主義が社会の中心におかれ、子どもの頃から養われている力である

交渉と対話の民主主義。

いや、ごくごく当たり前のことなのですが、そういう道筋を「談合」だの「既得権」だのという悪罵で塗り固めた挙げ句、あきらめと「ぶっ壊せ」の似非デモクラシーばかりがはびこるこの国からみると、うらやましくもあります。

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