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2010年9月 6日 (月)

あきれた学術会議の未就職対策

『労働新聞』9月6日号の「主張」が、例の学術会議の提言を酷評しています。

いや、中身がダメなら酷評されてもいいのですけど、こういう酷評は・・・、

>学術会議というのだから、相当な学識・知見を持った方々だろうが、こんなことを本気でお考えになっているとしたら、その見識を疑わざるを得ない。

いや、まあ、他の方々はともかく、わたくしは見識を疑われても一向に不思議ではありませんのですが、何がそんなに見識が疑われるのかというと、

>全くの弥縫策だから、あえてそういう。こんな解決方法では未就職の大卒者が積み残されるだけで、ところてん方式に未就職者が大量発生することは目に見えている。白書が分析したように、多くの企業は新卒ブランドに見切りをつけ、即戦力人材の確保を求めている。

>就職ではなく、就社を目的として進学する相も変わらない傾向を打破するような積極的な提言がなぜできないのだろうか。しょせん学者先生のたわごとと聞き流してもいいのだが、学生と同じレベルで職業生活を考えてもらっては困る。

はあぁ・・・。

ですから、まさにそういうことを100頁にわたってえんえんと書き連ねているのですが、そういうのは読んでいただけないわけですね。

高校生向けの労働法入門書に書いていることもわきまえないどこぞの人事コンサルタント氏とまったく同じく、新聞記事の見出しだけで「しょせん学者先生のたわごと」と書けるのですから、業界紙もなかなか気楽なものですねえ、と皮肉の一つもいいたくなります。

この労働新聞、まさかピョンヤンで発行されたものじゃないよね、と思わず発行所を確認してしまいましたよ。

(ちなみに、企業が即戦力人材を求めているという分析をした「白書」ってどこのなんていう白書でしたっけ?)

学術会議の提言の中身は、こちらにまとめてあります。これが「全くの弥縫策」であるといわれるのであれば、それは持って瞑すべしですが。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-a8fe.html(「卒後3年新卒扱い」というおまけよりも本論を読んでほしい)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-f566.html(日本学術会議「大学教育の分野別質保証の在り方について」)

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