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2010年9月27日 (月)

70歳まで働く!@東洋経済

20090608000126541 既に予告しておりましたとおり、本日発売の『週刊東洋経済』は「70歳まで働く!第2の就活」という特集です。

http://www.toyokeizai.net/shop/magazine/toyo/detail/BI/f28d6c16feb0b1adec614806c5dacb06/#mokuji

COVER STORY
第2の就活
70歳まで働く!

P.40 【図解】 リタイアメントの希望と現実

P.42 INTERVIEW│ 70歳まで働くべきか!?
清家 篤/慶應義塾塾長
「定年延長は必要。制度作りで、労使は粘り強い交渉を」
古賀伸明/連合会長
「定年延長は時期尚早。継続雇用を確実に実現するのが先だ」

P.44 [1] 70歳まで働く時代は来るか

P.44 超高齢化時代の就業スタイルはどうなる?

P.49 COLUMN│ 高齢者雇用の先進企業、「定年なし」の前川製作所

P.50 年金支給開始年齢引き上げで、財政はどれだけ改善?

P.51 COLUMN│ 年金「世代間不公平論」の虚妄

P.52 【東京発】 異例の求人倍率0.5倍、ハローワークは大混雑

P.54 【米国発】 金融危機で資産が激減、アメリカ高齢者の受難

P.56 [2] 多様化するセカンドキャリア

P.56 [ ケーススタディ(1) ] 企業が変わる!

ダイキン工業 継続雇用制度イオンリテール 65歳定年制川崎重工業 63歳まで定年延長富士電機ホールディングス 65歳まで定年延長

P.58 INTERVIEW│ 山田 靖/ダイキン工業・相談役執行役員

P.61 INTERVIEW│ 加藤丈夫/富士電機ホールディングス特別顧問

P.62 高齢者は若年者の職を本当に奪っているのか?

P.64 [ ケーススタディ(2) ] 働き方が変わる!

継続雇用で働く、パートで働く、独立して働く

P.70 「最後の拠り所」シルバー人材センターというもう1つの現実

P.74 [3] 60歳代での就業に備える

P.74 早めの準備が何より大事、「第2の就活」を乗り切る

P.76 どの業界が長く働ける? 業界別50歳代・キャリアの分かれ道

P.78 【図解】中高年になってからの社会保険「再入門」

P.80 【年金】 年金の繰り下げにはデメリットも

P.82 【雇用保険】 心強い高年齢雇用継続給付

P.84 【健康保険・介護保険】 医療保険制度の選択法

P.86 【番外編】 高齢者医療制度改革の行方

P.88 仕事もなく健康も悪化、中高年を襲う貧困危機

P.91 INTERVIEW│ 近藤克則/日本福祉大学教授

わたくしは、p62~の「高齢者は若年者の職を本当に奪っているのか?」という記事で、欧州諸国の早期引退促進策が結局成功しなかったという話をしています。地の文になったところも含めて引用しますと、

>ただ、高齢者と若年者雇用との関係については、むしろ逆の指摘もある。そこで多く取り上げられるのが、欧州の事例だ。1970年代、石油危機後の高い失業率に悩まされた欧州各国は、高齢者に早期引退を促すことで、若年層の雇用拡大を狙った。・・・

>それでも欧州の若年層の失業率は改善しなかった。高齢者が引退しても、熟練度に劣る若年者にはそのポストは回ってこなかったのだ。「欧州の早期引退制度は明らかに失敗だった」(労働政策研究・研修機構の濱口桂一郎統括研究員)。

2325_2 この問題については、詳しくはわたくしが翻訳したOECDの報告書『世界の高齢化と雇用政策』(明石書店)をお読みください。

ほかにもいい記事が多く載っていますが、問題提起として大変興味深いのが「「最後の拠り所」シルバー人材センターというもう1つの現実」です。冒頭、いきなり例の(笑)元赤軍派議長の塩見孝也さんが出てきて、「・・・それでも、働くことの厳しさ、そして労働者の仁義と階級的団結を体で覚えることができた」と語っていますが、「おいおい、60代になるまで労働者の仁義も階級的団結も知らずにサヨク運動やってたの?」という突っ込みはおいといて(下記参照)、記者のいうように、

>高齢期を有意義に過ごすというシルバー人材センターの基本理念を考えれば、労働の中から学習と生き甲斐を見出すという塩見さんの働き方は、まさに理念そのものだ。

ということになるのですが、肝心のシルバー人材センターの実態は、生き甲斐就労どころか「みんな生きていくための仕事を求めて会員になる」、

>シルバー人材センターが今果たしている役割は貧困に直面した高齢者のためのセーフティネットなのだ。

>要するに、われわれにような高齢者が働くことのできる場所は、シルバーしか残されていないんですよ。

>私たちは、労働者としての権利さえ守られていないんです

という深刻な問題が提起されています。

(参照)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-d14f.html(赤軍派議長@シルバー人材センター)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-c523.html?no_prefetch=1(『総括せよ!さらば、革命的世代』)

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