あなたのジョブを解除します!
「駿台 スーパー ビジネス就職 コース のブログ」で、拙著が引用されておりました。駿台って、受験だけでなく、就職にも手を伸ばしていたんですね。
キャッチコピーは、もちろん、
だそうです。納得。
それはともかく、そのエントリは
http://sundaisbs.seesaa.net/article/160407537.html(あなたのジョブを解除します!)
>とある外資系証券会社に勤務していた先輩は、リーマンショック後のある日、「あなたのジョブを解除します」と通告され、クビになりました。
の「ジョブを解除」とはなんぞや?というところから、
>外資系企業の「ジョブ型雇用」と日本的大企業の「メンバーシップ型雇用」の違いです。
と説明していきます。
スーパービジネス就職コースとしては、
>自分が受ける企業がジョブ型かメンバーシップ型かで、そもそも面接の内容も変わってくることはわかりますでしょうか?
メンバーとして末永くこの企業で活躍して下さいという雇用を前提として採用で重視されることと、固定のジョブに対してバリバリやって下さいという雇用を前提として採用で重視されることは違います。
というアドバイスになるわけです。
最後に、拙著に過分のお褒めをいただいております。
>「新しい労働社会」は日本という職場環境での雇用を知る上で新社会人は必読です。自己分析をする暇があったら、こういった本を読み、企業の仕組み、社会のあり方について考えを深めていくことが、内定を獲得するにも、入社後もビジネスマンとして活躍するために必要なことだと思います。是非、ご一読を。
これにはさらに続きがありまして、
http://sundaisbs.seesaa.net/article/160505822.html(やりたいことがやれないので、辞めます)
では、
>こういう人は、前回述べたメンバーシップ型雇用というものがわかっていません。そして、「自己分析」の弊害が出ているかもしれません。
>その企業に入っておきながら、希望するジョブがやれないなら辞めるというのは、そもそも筋が違います。もし、特定のジョブがやりたいなら、ジョブ型雇用をしている外資系企業に行けばいいのです。特定ジョブについての募集をしています。
とかなり辛口のアドバイスがあり、
http://sundaisbs.seesaa.net/article/160676379.html(格差社会が悪だったとしても)
では、
>これは社会問題です。その問題は社会制度を設計する人たちがなんとかしないといけません。それはそうです。しかし、もしも自分が就職するとなったら、条件の良い企業に入ったほうがメリットがあることになります。
>そうすると、いかに難関と言われる企業のメンバーシップを獲得しに行くか、にみんなが動いてしまうのは仕方のないことです。歴史的な背景や社会的にどうということを深く考えなかったとしても、ブランドのある企業を受けようとしている人は、こういうことを本能的に感じているのだと思います。
>格差社会が悪であるにせよ、なんらかの解決策が施されなくてはならないにせよ、みなさんはその社会の中で就職をせざるを得ないのです。そうであれば、自分にメリットのある企業に入ろうとすることは、その社会の中で生きていかなくてはならない個人の選択としては自然だと思います。(そして、社会制度はそのような個人を前提として設計されるべきです。)
と、いささか露悪的なまでのリアリズムを説いています。
このシリーズ、今後の展開が楽しみです。
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