橋口昌治・肥下彰男・伊田広行『<働く>ときの完全装備─15歳から学ぶ労働者の権利』解放出版社
伊田広行さんのブログで、わたくしがかつて書いた労働教育に関するコラムが引用されています。
http://blog.zaq.ne.jp/spisin/article/1537/
>解放出版社から2010年8月末に
『<働く>ときの完全装備──15歳から学ぶ労働者の権利』
という本を出します。(1600円)
執筆者は、橋口昌治・肥下彰男・伊田広行の3人です。
>以下にあるように、政府・行政側も労働教育が必要といい始めています。
しかし、本当に非正規労働者や排除される労働者、「負け組」の人の立場に立った「労働者の権利、闘い方、身の守り方を学ぶもの」が、ほうっておいて提供されるとは思えません。事実、私が見渡しても、そのような教材はありません。
濱口桂一郎氏は「労働教育の復活」というコラムで、以下のように述べています。
・・・・・・(http://www.jil.go.jp/column/bn/colum0119.htm)
>さて、今度の僕たちの本が、濱口桂一郎氏に気に入ってもらえるだろうか。
多分、過激すぎる、偏っていると思われるだろう。
まだ出ていない本について、過激すぎるとか偏っているとか、論評することはそもそも不可能ですが、でも15歳から働くルールや労働者の権利についての知識が必要だという問題意識は、上記コラムで述べたことと変わりはないと思います(道幸哲也先生の本も『15歳のワークルール』でした)。
ただ、伊田さんはかつて拙著『新しい労働社会』について、
http://blog.zaq.ne.jp/spisin/article/1064/(「同一価値労働同一賃金」への賛否、その手前)
>濱口桂一郎『新しい労働社会』(岩波新書)みたいな、中立を装った現状肯定論者(=財界が喜ぶことをいう人)などがはびこっているので、まあ、若くて元気な人にどんどん正面から全部潰していくような批判・言論活動をしてほしいです。
と論評されているので、こういう風にいわれるのでしょうね。
共著者の橋口さんも拙著への批判を書かれています。
http://homepage3.nifty.com/hamachan/20100406123153794_0001.pdf
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-8ec8.html(橋口昌治さんの拙著批判について)
こういう率直な批判はとてもありがたいものです。
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