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2010年7月10日 (土)

中核派の賃金論

わたくしを「趣味者」認定していただいた「マル共連BBS再建協議委員会(準)」(笑)からリンクをたどって、革命的共産主義者同盟全国委員会(中核派)のホームページの『前進』の記事を読んでいくと、なんとあの懐かしき「同一労働力同一賃金説」がこの平成の御代に堂々と書かれておりましたがな。

http://www.zenshin.org/f_zenshin/f_back_no10/f2445.htm#a2_3

>全国ユニオンは、パート・派遣労働者の組織化と、「有期雇用の問題」をいかに突破するかを課題に挙げている。もう一つは、「賃金の二極化」に対するリビングウエッジ(生活賃金)条例と均等待遇の実現だ。均等待遇実現のために「同一価値労働同一賃金」原則が必要だと主張する。
 ユニオン全国ネットが09年に掲げた方針は「均等待遇、合理的理由のない有期契約禁止」「公正・公平で差別のないワークルール作り」だ。有期契約禁止に「合理的理由のない」という枕ことばが付いている。有期契約絶対反対ではないということだ。
 この均等待遇要求は「同一価値労働同一賃金」論を原則としている。これは、さまざまな労働に“価値の違い”があるかのような非マルクス主義的な考え方を軸に、異種の労働を点数で評価して“同一価値の労働に同一賃金を支払え”というものだ。価値の違う労働は賃金差があって当然という考え方だ賃金は生活手段の価値に規定された労働力の価格である。このマルクス主義の基本を否定し、「労働の質」に応じた賃金格差を容認するのが「同一価値労働同一賃金論」だ。この理論に基づく「均等待遇」は、差別分断の助長・拡大にしかならず、むしろいっそうの非正規雇用拡大に道を開くものとなるのだ。

「価値の違う労働は賃金差があって当然」というのは許し難い考えのようです。

終戦直後にあるマルクス経済学者が説いた

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-31c9.html(同一労働力同一賃金説は俗流マルクス主義が源流?)

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-89f6.html(同一労働力同一賃金原則@俗流マルクス主義)

が、冷凍保存したみたいに見事に生き残っておりましたですな。

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コメント

少し昔に経済学部の授業で法政大学の教授が出張で教えに来る講義(確か景気循環論だったかな?)で、初回の講義で学生が「労働の質が労働者によって異なる場合はどう想定するのか?」という質問をしたところ、いきなり「私はそういう考え方は好きではない」とキレ出したことを思い出しました。

まあ、そういうことでしょうね。

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