日本のリベサヨな発想
で、その「少し前のヨーロッパ左派の大家によく見られた思考」(笑)から見ると、極東某島国の自己意識としてはリベサヨらしいヒトの発想というのは、想像を絶するものでありまして、その実例が本日の朝日新聞の東浩紀氏の論壇時評に引用されていますが、
>・・・前者で荻上は、選挙区ではみんなの党、比例では社民党に投票したことを明かし、「経済的リベラルに1票、政治的リベラルに1票という意味だ」と自己解説しているが・・・
何にせよかっこよさげに反体制ぶっている連中の脳みその中に、欧州社会党の10原則のどれ一つとして含まれていなさそうであることだけは間違いないようです。
こういう「ワカモノ」とやらには、「年金はワシのためた金じゃ」と思いこんでいるネオリベ老人に反論することなど思いもよらないのでしょうね。
(参考)
ちなみに「リベサヨ」なる概念については、
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_c3f3.html(赤木智弘氏の新著)
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_2af2.html(赤木智弘氏の新著その2~リベサヨからソーシャルへ)
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-b950.html(だから、それをリベサヨと呼んでるわけで)
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_2040.html(松尾匡さんの「市民派リベラルのどこが越えられるべきか 」)
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いやーヨーロッパ社会党の主張感動しました。
少し泣いてしまいました(笑)。
日本左翼の問題はいろいろ捩れていて簡単に整理出来ないのですが、やっぱ知的「風土」のようなものなのですかね?
宗教的にも政治的にも長い伝統のあるヨーロッパはやはりその点有利なのだと思います。
自分自身はリベサヨ的体質に嫌気がさして共産主義に走ってしまいましたがこれもまた日本的行動だなと思います。
しかし社会民主党がこれだけ評価低いとまともに左翼(的活動)なんてやってらんねーと思う人も増えると思います。専門的な活動をされている方は別にして。
左翼としては良い部分は良い部分としてドンドン吸収して悪い部分はじっくりと考えて治すしかない!という当たり前の結論に至る訳ですが。
そういえば私が所属している政党は只今「今回の選挙戦について、政治論戦、組織活動などあらゆる面で、どこにただすべき問題点があるか、前進のために何が必要かについて、党内外の方々のご意見・ご批判に真摯に耳を傾け、掘り下げた自己検討をおこなう決意」だそうで私も少々意見を言っております。
先生からもぜひ一言といわず百言くらいご意見いただけないでしょうか(本部にメールすれば届くと思います)?
自称「前衛」にしては珍しく「意見には耳を傾けます」と言っているので是非(この政党の党員はじつはお人好しな方々なのだと最近実感しています)。
もはや日本的伝統の一つと化している日本共産党の政策が少しでもまともになることは結構重要な事柄のような気もしますので。
失礼しました。
投稿: 赤いたぬき | 2010年7月29日 (木) 10時35分
反論どころか、案外同じ考えだったりするんじゃないかと思うんですよね。そもそもワカモノが就職で苦しんだ際には、一方でネットで簡単にマネーゲームが出来る環境も整い、尚且つ下手な年金よりも高利回り(!)だったりしたのですから。こうした経験を経た後では、「年金は貯蓄じゃなくて、相互扶助なんだよ」って説明しても納得しようが無いのでは。
投稿: 杉山真大 | 2010年7月30日 (金) 00時54分