『POSSE』第7号つづき
さて、『POSSE』第7号ですが、あんまり素っ気ないのも何なので、いくつか面白い記事を。
といっても、正面から「地方から新しい公共を」という感じの記事ではなく、ちょいと搦め手っぽいところで。
正直言って、五十嵐泰正さんの「北の荒野を往く-成長の爪痕と向き合う旅」は、もうすこし写真を大写しにして、ニッポン廃墟列伝みたいな感じにしたら、もっと感じが出たのではないかな、と。
今野晴貴さんの北海道のユニオンの話、とくに札幌地域労組の鈴木一書記長の話も興味深いです。鈴木さんはこの業界ではニッポン三大オルグの一人として有名ですが、「地方だから地域メディアで報道されやすい」というのは、戦う手段をうまく駆使するユニオンの面目躍如です。
>大都会に行くと小さいユニオンがいっぱいありますよね。だからよっぽど工夫しない限り、マスコミに取り上げてもらうことは難しい。北海道は大阪や東京都は違って、ローカルの中で割と華々しく運動をやる組合ってうちぐらいしかないんですよ。そういう意味では札幌という規模がちょうどよかったという部分があるかも知れません。私たちの運動と何かネタが欲しかったマスコミとがうまく噛み合ったのだと思います。
あと、「龍馬伝」対談から、五十嵐泰正さんの発言、
>龍馬の本質は、フリーランスのコーディネーターであり、非常に遊撃的な運動家。殿様にも敵にも外国人にも一個人で会いに行き、そこで必ず相手を魅了しちゃう。だから、「俺が俺が」とお山の大将で徒党を組みたがる新党党首が龍馬だって言うのは本質をはずしてる。むしろ武市半平太ですよね。
最後に、次号予告で「ベーシックインカム」。編集長の部屋の言葉によると、
>今号とはまた違う意味で面白いですよ。穏やかじゃないというか。
ということなので、期待できます。
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