勤務間インターバル規制@熊沢誠エッセイ
熊沢誠先生のHPに掲載されたエッセイで、情報労連傘下組合が締結した勤務間インターバル規制が取り上げられています。
http://www.kumazawamakoto.com/essay/2010_july.html(労働組合運動──意義ぶかいふたつの営み)
このテーマの重要性に比して、あまり労働問題の専門家が積極的に取り上げられないように感じてきましたが、今年『働きすぎに斃れて──過労死・過労自殺の語る労働史』(岩波書店)を刊行された熊沢先生に取り上げられるのはこの問題を説いてきた私としては嬉しいことです。
ただ、その中の記述に、
>つとにインターバル規制の必要性を唱えてきた濱口桂一郎の示唆もあって、その導入を方針とした情報労連傘下「通建連合」の諸組合が、その協約化を求めたのである。
と書かれているのですが、いえ、わたくしは別に組合の方々に直接示唆などしておりません。ただ、本ブログやいろんな雑誌などで、「せめてEUの休息期間くらいは導入したらどうでしょう」と一般的に申し上げてきただけで、情報労連がこういう方針を打ち出したのは、まったく組合の自主的な判断です。だからこそ素晴らしいのだと思うのです。
もう一つ取り上げられている連合と人材派遣協会、生産技能労務協会との対話にしても、EUでは派遣業界の労使が積極的に対話をしているよ、と繰り返し本ブログでも述べてきましたが、そういう動きが自発的に動き出すようになってきたことにこそ、将来への希望を感じさせてくれることだと思います。
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