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2010年6月25日 (金)

社民党の存在こそ、日本人が社会民主主義について誤解する原因である

100625_804 『週刊金曜日』6月25日号で、山口二郎氏が「国民負担増なしに福祉国家は建設できないという現実を社民主義者こそ主張するべき」という時評を書いています。

言ってることはいちいちもっともです。

>親の貧困、生活苦を子ども世代に伝えないという理念を実現するためには、数兆円規模の支出が必要である。他方、無駄の代表といわれた公共事業も、これ以上減らすと地域経済は本当に壊滅する瀬戸際である。だから、新たに財源を見つけるしかない。公務員の削減も、官製ワーキングプアを増やすだけで、これ以上すべきではない。つまり、増税の議論は不可避である。

先週号のインタビューで、福島瑞穂社民党党首は社会民主主義の必要性を唱えていた。私も同感である。しかし、この際敢えて言いたい。社民党の存在こそ、日本人が社会民主主義について誤解する原因である。社会民主主義を選んでいる欧州諸国における租税・社会保険料の国民所得に対する負担率は日本の一・五から二倍である。社会政策の面でヨーロッパ並みをめざすなら、負担もヨーロッパ並みに引き上げなければ、帳尻は合わない。

社民党およびその支持者は、今の政府を信用できないから増税の議論は受け入れられないという主張をする。一見もっともなこの種の議論は、実は新自由主義と財務省主導の自己目的的財政再建への道を開くのである。新自由主義は政府に対する徹底的な不信を前提としている。その種の議論を逆手にとって、新自由主義者は、政府は常に信用できないのだから、政府に金を預けるよりも、徹底した歳出削減で国民負担を小さく抑えようという。・・・

>国民負担を増やすことなしに福祉国家を建設できないという現実こそ、社会民主主義者が主張すべきである。

異議なし!すべて賛成です。言っている中身には。

そう、中身には。

そういっている山口二郎氏自身が、政権交代を叫んでいたときに、こういうことをきちんと主張していたのであろうか、という疑問を抱かなければ。

問題は福島瑞穂氏だけのことなのか。

「社民党およびその支持者」だけのことなのか。

まさに「今の政府は信用できないから・・・」と、新自由主義者に逆手にとられるような議論を全然していなかったのか。

いや、そんなことは既に何回もこのブログで語ってきたことです。

今現在の政治状況の中でそんなことをほじくり返すべきではない、未だに迷妄から醒めようとしない愚かな者を叱りつけていればよい、というのも一つの考え方でしょう。政治戦略論的にはそれはよく理解できます。

この山口氏のコラム自体、未だにそういう迷妄のさなかにある週刊金曜日という雑誌の編集部に対して「愚か者め、俺のように早く目覚めろ!」と叱りつけているのでしょう。

とはいえ、素直に拍手するだけでは腹の中に収まらないものもやはりあるわけで、ごちゃごちゃ書いてもしょうがないので、過去のエントリをいくつか引用しておきます。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_46a5.html(山口二郎氏の反省)

>今頃あんたが後悔しても遅いわ、なんて突っ込みは入れません。この文章自体がまさにそれを懺悔しているわけで、人間というものは、どんなに優秀な人間であっても、時代の知的ファッションに乗ってしまうというポピュリズムから自由ではいられない存在なのですから。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-be1c.html(今頃何を言っているのだ)

>まさに山口二郎氏のような「政治学の立場からの批判の矢」が、朝日新聞をはじめとするリベラルなマスコミをも巻き込んで多くの国民を、とにかく極悪非道の官僚を叩いて政治主導のカイカクをやっているんだから正しいに違いないという気分にもっていったのではないかと私は思うわけです。

そういう「改革」の「同志」だった竹中氏に対して、「構造改革の成果が上がって嬉しいでしょうと言ってやりたい」と突き放したような物言いをするのであれば、当然もう一方の片割れに対しても「政治改革の成果が上がってうれしいでしょうと言ってやりたい」と仰るのでしょうね

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コメント

その社民党支持者から見ると、山口氏は時代遅れの裏切り者扱いなんですよね(;´Д`)

http://twitter.com/SDPJmania/status/17216681508
山口二郎さんは社会党から民主党に乗り換えてから社民党が大嫌いという学者さんですね。二大政党制とか小選挙区を信奉する、自分的には時代遅れの政治学者です。

選挙制度はまだしも、袈裟まで憎しってのは何とも(嘆息

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