NJ叢書『労働法Ⅱ 個別的労働関係法』法律文化社
根本到先生より、根本先生を含む3人の編になる『労働法Ⅱ 個別的労働関係法』法律文化社をお送りいただきました。ありがとうございます。
編者は根本先生に加えて吉田美喜夫、名古道功の両先生、執筆はこの3人に加えて、佐藤敬二、中島正雄、矢野昌浩、緒方桂子の計7名です。
はしがきの冒頭で、
>近年、都道府県労働局への労働相談件数が増加している。その数は100万件あまりに及んでいるが、これは相談に訪れた数であるから、実際には、この何倍もの相談対象が埋もれているであろう。相談の内容は、解雇や労働条件の引き下げ、退職勧奨、雇い止めなどが多い。これらはいずれも、働いて生活する労働者にとって、重大な問題ばかりである。
>・・・もちろん、労働組合が強力であれば、労使間の問題は団体交渉によって解決できる。しかし、近年、所属する企業と関係なく加入できるユニオン型の労働組合が活発になっているとはいえ、組織率の低下に見られるように、全体として労働組合に一時期の活力は見られない。それだけに、労使間の紛争を処理する上で、労働法の役割が大きくなっているのである。
と述べられているように、
>労働法の保護が労働者に及ぶことで、はじめて労使は対等の立場に立てる
という考え方が本書を一貫しています。
« 日本社会教育学会6月集会「労働の場のエンパワメント」 | トップページ | 『ヨーロッパ政治ハンドブック[第2版]』東大出版会 »
« 日本社会教育学会6月集会「労働の場のエンパワメント」 | トップページ | 『ヨーロッパ政治ハンドブック[第2版]』東大出版会 »
コメント