フォト
2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

« 柳屋孝安先生のご推薦 | トップページ | 100年前の日本の労働社会はジョブ型だった »

2010年5月12日 (水)

山井厚生労働政務官のつぶやきから

先に、「分権はむしろ福祉の敵です」という発言を引用した山井和則厚生労働政務官が、twitterをされていると聞き、早速覗いてみました。

https://twitter.com/yamanoikazunori

特に4月25日のつぶやきを見ますと、

>神野直彦教授の新刊「分かち合いの経済学」(岩波新書)を早速、読みました。「経済成長と雇用と社会正義を同時に実現する戦略は、人間的能力を向上させる教育投資にある」「すべての社会の構成員の人間的能力が高まれば生産性が向上し、経済成長が高まる」と、神野教授。重要な指摘です。

>神野教授は、「ワークフェア国家への転換」を訴えておられます。能力開発型のワークフェア(働くための福祉)であり、衰退する産業から新しい産業に雇用を職業訓練を通じて、シフトさせるのです。私もスウェーデンに2年間、留学する中で、スウェーデンの職業訓練の充実には目を見張りました。

>いま日本でも雇用保険がない方々を対象に、職業訓練を実施しています。昨年夏から制度がスタートし、今では約10万人分のコース(3ヶ月から半年)が整備され、コース終了後の就職率は6割弱です。雇用保険がない失業者が生活保護にならずに、再就職できるトランポリン型の職業訓練が必要です。

>与謝野馨著「民主党が日本経済を破壊する」(文春新書)を読みました。民主党批判の書ですが、このような本こそ、謙虚に読まねばなりません。私とは意見が異なる記述も多いが、「欧州大陸型福祉国家の再評価が必要」という与謝野議員の主張には同感。「小さな政府」路線では日本の再生は難しい。

>私も二年間、スウェーデンで学び、問題点も感じました。しかし、すべての国民に教育や職業訓練を保障し、完全雇用を目指す政策は参考になります。国家にとって一番のムダは、失業者を増やすことです。日本でも雇用創出、需要創出が必要。

と、たいへん的確な認識をお持ちであることを改めて感じました。

政治的には対立する立場である与謝野議員の主張の評価すべき所をきちんと評価しているところも、知的な公平さが感じられます。

まあ、いろいろありますが、こういうものごとの道理がちゃんと分かった方が政務官としておられることは、労働政策にとってありがたいことです。

« 柳屋孝安先生のご推薦 | トップページ | 100年前の日本の労働社会はジョブ型だった »

コメント

でも、そんな山井さんにも選挙のため?に年金制度に対して無理解とも思える批判をしていた過去が…
やっぱり政治家さんにとって落選=失業は怖い、と言うことでしょうか。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 山井厚生労働政務官のつぶやきから:

« 柳屋孝安先生のご推薦 | トップページ | 100年前の日本の労働社会はジョブ型だった »