職業分野ごとに「キャリア段位」 年度内にも導入へ?
今朝の朝日に、
http://www.asahi.com/politics/update/0526/TKY201005250547.html(職業分野ごとに「キャリア段位」 年度内にも導入へ)
>鳩山政権は25日、6月にまとめる新成長戦略に、職業分野ごとに「段位」を設ける「キャリア段位制度」の導入を盛りこむことを決めた。肩書よりも実際の職業能力を重視することで、雇用の流動化を促すのが狙い。実現すれば、「介護5段」など同じ職種内で技量の差を明確化できるようになる。
仙谷由人国家戦略相の「実践キャリア・アップ戦略推進チーム」で秋までに基本方針をまとめ、新成長分野として期待する介護や保育、環境などの分野から年度内にも導入したい考えだ。
「段位制度」は、英国の制度を参考にした。技術職や建設関係など約700種類の職種で、レベル1~5の5段階評価になっており、年間40万~50万人が取得しているという。
という記事が載っています。「段位」という言葉が目新しいですが、中身は昨年の新成長戦略で打ち出されていた「日本版NVQ」ですね。
そういう方向に向かいたいというのはわかるのですが、「年度内」なんて、そもそも日本の労働社会にそんな基盤ができていないところに作ろうという話なんですから、そんな生やさしい話ではないように思われます。
日本では、企業横断的なジョブの段位ではなく、ジョブ横断的な企業内でのみ通用する「社員段位」が職能資格という形で確立してしまっているわけですから。
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