フォト
2020年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ

« 使用者責任の性質 | トップページ | 若者の就業への移行支援と我が国の社会的企業 »

2010年4月25日 (日)

契約社員の職域と正社員化の実態

労働政策研究・研修機構の新人研究員(といっても、研究者としてのキャリアは既にかなりありますが)の高橋康二さんのディスカッションペーパー「契約社員の職域と正社員化の実態」がアップされています。

http://www.jil.go.jp/institute/discussion/2010/10-03.htm

本文は

http://www.jil.go.jp/institute/discussion/2010/documents/DP10-03.pdf

>本稿では、日本企業においてにおいて契約社員が活用されている職域を、「職務の基幹性」と「職務の専門性」を軸として類型化するとともに、その類型によって企業内での正社員化の実態がどう異なるのかを、企業ヒアリング調査に基づいて明らかにした。

ものですが、運輸A社、卸売B社、ホテルC社、百貨店D社、情報通信E社、書店F社、の6社9職種への綿密なヒアリングによって、

>1 一般的・同水準型の職域で契約社員を活用する場合は、労使双方にとり不都合な事態がもたらされやすく、結果として希望者全員の正社員転換を迫られることになりやすい。

2 一般的・低水準型の職域の場合は、正社員の内部労働市場と同じではないが、それと接続しうる職域であることから、希望者に対して選抜を施した上で正社員に登用するケースが多く、それゆえ選抜の合理性が問われることになる。

3 専門的・同水準型の職域の場合は、外部労働市場と連続している職域であることから、正社員登用を希望する者が相対的に少ないという特徴がある。

4 他方、それらとは別に、試行雇用を目的として、一般的・部分同水準型の職域で契約社員制度を効果的に活用しているケースもある。

という事実を見いだしています。これを図にすると、

1003

となります。

最後に政策的含意として

>契約社員の正社員化という課題をめぐり労使が直面している状況は、契約社員がどのような職域で活用されているかによって異なる。政策的対応を講じる際にも、契約社員の職域の多様性に配慮する必要があると考えられる。

と述べています。

今日的課題に対応した優れた研究だと思われますので、関心のある向きはぜひリンク先をじっくりお読み下さい。

« 使用者責任の性質 | トップページ | 若者の就業への移行支援と我が国の社会的企業 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 契約社員の職域と正社員化の実態:

« 使用者責任の性質 | トップページ | 若者の就業への移行支援と我が国の社会的企業 »