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2010年4月23日 (金)

『自由への問い6 労働』

0283560 本ブログで何回か予告してきた、岩波書店のシリーズ『自由への問い』第6巻『労働 働くことの自由と制度』が、いよいよ来週、4月27日に発売となります。

労働と自由は,それぞれ近代以降の社会を支える最も基幹的なしくみだが,二つをどう接続するかは曖昧にされてきた.日本では正社員体制が解体し,両者の関係はいっそう見通しにくくなっている.私たちの生活に大きく影響する,働くことと自由の複雑なからまりあいを,制度のあり方と労働現場の姿の両面から照らし出す.

【対論】
 働くことの自由と制度 佐藤俊樹・広田照幸

I 【考察】「働くこと」の二極化と自由
 現代の<労働・仕事・活動>――ハンナ・アレントの余白から 佐藤俊樹
 戦後日本における「会社からの自由」の両義性――「自由放任主義」「新自由主義」との相違を中心に 高原基彰
 正社員体制の制度論 濱口桂一郎

II 【問題状況】観念と制度の歴史的形成
 仕事と価値と運動と――1820年代におけるもう一つの抽象的労働 宇城輝人
 労働における自由とジェンダー――性秩序の新しい構想のために 金野美奈子
 就職空間の成立 福井康貴

III 【構想】現代的な「働くこと」の現場から
 コンビニエンスストアの自律と管理 居郷至伸
 ケア労働の組織――今後のあり方を考える 三井さよ
 学校に行かない子ども・働かない若者には「社会性」がないのか 貴戸理恵

まずはなにより、冒頭の佐藤俊樹・広田照幸対談をお読み下さい。「コミュニケーション能力」なる概念の「罪」が語られるなど、この対談だけで、一冊分の値打ちがあります。

それから、わたくしの正社員体制論と、高原基彰さんの戦後体制論は、この対談の言い方を借りれば、いわば同じ問題を対照的に扱っている様なところがありまして、ぜひセットで読まれることをお勧めします。

細かい話は、また発売後に、ということで。

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