ホリエモン氏が自分でそのように行動することを労働法は何ら規制していません。ただし・・・
いうまでもなく、雇用される労働者ではなく自営業者であるホリエモン氏が自営業者たる自分の行動様式として、以下のように行動することを労働法は何ら規制していません。
また、このエントリに感動した若者が自ら企業を興し、自分についてはそのように行動しようとすることを、労働法は何ら規制していません。
http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10500476221.html(起業してほぼ確実に成功する方法)
>どうもたまに上手くいかない人がいるみたいだ。
なぜだろう?と疑問に思って考えてみた。
で、これなんじゃないか?と思ったことが一つだけあった。
それは睡眠時間以外のほぼ全てを仕事に使っていないということじゃないかと。
>土日も勿論ない。旅行も年に1度行くか行かないか。盆も正月も無い。ずっと仕事であった。デートもしないので、プロセスが省略できるという理由で一時期風俗にはまっていたこともある。風呂に入る時間や髪を切りに行く時間など完全に勿体無いと思って、ほとんど行っていなかった。
果ては家に帰る時間すら勿体無くなって、ずっと会社のベッドで寝ていたこともある。一時期は会社の仮眠室にシャワーまでつけていた。
それくらいやったらほぼ確実に成功すると思うんだよなあ。。。
自営業者が土日も盆も正月もなく、デートもなく風俗で済まし、風呂も散髪もなく、家にも帰らず、会社のベッドで寝ようが、それは本人の勝手であって、労働法が介入すべき筋合いではありません。
問題は、ホリエモン氏であれ誰であれ、とかくこういうタイプの企業家は、自分が雇用する労働者に対しても、あたかも自分と同じ自営業者であるかのように、あるいはあるべきであるかのように、「土日も盆も正月もなく、デートもなく風俗で済まし、風呂も散髪もなく、家にも帰らず、会社のベッドで寝」ることを要求しがちであるということです。
そして、それに対してささやかな抗議をしようとすると、
http://twitter.com/takapon_jp/status/7501328812
>曲解ブログ発見。どうやったら、「労働基準法守るなんて馬鹿馬鹿しい」って読めるんだろうね?今の労働基準法が馬鹿馬鹿しいんであって法令順守は当たり前。でも改正の必要ありといってるんだよ。頭わるいのか?こいつは。
と罵倒される仕儀に相成ります。やれやれ。
(ついでに)
たぶん、ホリエモン式ベーシック・インカムの世界というのは、「土日も盆も正月もなく、デートもなく風俗で済まし、風呂も散髪もなく、家にも帰らず、会社のベッドで寝」られる人間がフルに働いて稼ぎ、残りのそれに耐えられない人間はさっさと市場から退場してベーシック・インカムという名の捨て扶持で生活する(できるかどうかは知りませんが)社会なのではないかと思われます。それを素晴らしき新世界と感じられるかどうかが、判断の分かれ目になるのでしょう。
(追記)
こういうベンチャー経営者とそれを崇拝する人々が作る社会がどのようなものになるかは、ダイヤモンドオンラインの秀逸なリポートをどうぞ。
http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/post-b066.html(決まってるじゃないか。自分の成長のためだよ!)
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» 【生き方と労働法の介入】 [a98031のメモ]
労働法が介入するのは、
・好きで夜遅くまで働いているベンチャー企業の従業員
だけではなく、
・朝青龍
・時津風親方
・年収百億円のタワー投資顧問清原達郎部長(肩書きは2004年当時)
も同様だろう。労働法は契約形式ではなく就労実態で判断するのが原則なのであ....... [続きを読む]
と言うのか、この手の精神論ばった成功法って徒手空拳で成り上がった方に結構見られる話ですよね。
何と言うのか、後進国が先進国に追いつき追い越せってやっている中で劣悪な労働環境が当たり前となっている、かつて山田盛太郎が喝破した様なのとクリソツなんですよ。だから労働基準法に保護されている大企業の正社員が、"特権"を持っている様に見えてしまう。
日本の新興企業家がアメリカほどに評価されていないのって、案外こうしたことに起因しているんじゃないですかね?そもそも、狭い市場に多くの企業家が要るのかって議論が必要なのかも知れませんが・・・・・
投稿: 杉山真大 | 2010年4月 7日 (水) 16時32分
>自分についてはそのように行動しようとすること
>を、労働法は何ら規制していません。
堀江さんは、労働法が規制してるなんて言ってませんよ?
>問題は、ホリエモン氏であれ誰であれ、とかくこう>いうタイプの企業家は、自分が雇用する労働者に対>しても、あたかも自分と同じ自営業者であるかのよ>うに、あるいはあるべきであるかのように、「土日>も盆も正月もなく、デートもなく風俗で済まし、風>呂も散髪もなく、家にも帰らず、会社のベッドで
>寝」ることを要求しがちであるということです。
ほとんどのこのような働き方をしている起業家は、雇用者にこのようはことを要求する人はいないでしょう。
だいたいこのような起業家の元には、同じような価値観を持った人たちが集まり、自分の意思で夢を叶えるために必死に頑張っているだけです。努力しているだけです。
普通に考えて、そんなこと要求されたらすぐに会社辞めるでしょう。すぐに辞められたら会社は成り立ちません。
努力している人、頑張っている人を批判するのはよくない。
これは、日本経済の足を引っ張るだけ。
あなたの頭のレベル、低いね。
投稿: sky | 2010年4月 8日 (木) 01時27分
こういう風に、すぐに人を頭わるいとかいいたがる人ほど、肝心のホリエモン氏の言動をきちんと読んでいない。
上のtwitterのリンク先の私のエントリで引用しているホリエモン氏の発言は、
>最近は新規上場する会社の元従業員とかがチクって労働基準法違反が見つかり上場審査で×を貰うことも多いらしい。ベンチャー企業の従業員の多くは好きで夜遅くまで働いている奴も多いのに、それができなくなる。なんて馬鹿馬鹿しい。きっと労働生産性が低く働きづらくなってやめた社員の僻みだったりするんだろうが。
というもので、これを批判した私に対して、ホリエモン氏が(やはり「頭わるい」という罵倒とともに言ったのは、
>今の労働基準法が馬鹿馬鹿しいんであって法令順守は当たり前。でも改正の必要ありといってるんだよ。頭わるいのか?こいつは。
つまり、いまはくだらん労働基準法を遵守せざるを得ないけれども、本当のあるべき姿は、そんなくだらん規制を撤廃して、「好きで夜遅くまで働いている」「ベンチャー企業の従業員」が規制されないようにしろと主張しているわけです。
誤解のしようのない明白な主張だと思いますがね。
だいたい、あなた自身が、
>だいたいこのような起業家の元には、同じような価値観を持った人たちが集まり、自分の意思で夢を叶えるために必死に頑張っているだけです。努力しているだけです。
と述べている。その「起業家の元」に「集ま」っている人というのが、共同経営者であって、ホリエモン氏に雇用され、指揮命令を受ける労働者でなければ、上で述べたように何の問題もない。しかしながら、雇用され、指揮命令を受ける労働者であるならば、その指揮命令の中身が「土日も盆も正月もなく、デートもなく風俗で済まし、風呂も散髪もなく、家にも帰らず、会社のベッドで寝」ることであるとすると問題があるというだけのことです。
感情にまかせて矛盾に満ちたことを書き殴った挙げ句、「あなたの頭のレベル、低いね」という捨て台詞。なるほど、ホリエモン氏のイナゴさんのレベルがよく理解できます。
投稿: hamachan | 2010年4月 8日 (木) 06時03分
ちなみに、そのホリエモン氏自身が、
>私は部下に対してそんな働き方を「強制」したことないですよ~。
と弁明しています。それなら結構です。わたくしははじめから、ホリエモン氏が
>土日も盆も正月もなく、デートもなく風俗で済まし、風呂も散髪もなく、家にも帰らず、会社のベッドで寝ようが、それは本人の勝手であって、労働法が介入すべき筋合いではありません。
と述べているので、
>私が一人勝手に一生懸命働く事すら否定する始末。こまったこまった。
と勝手に困られても、わたくしの方が困惑してしまいます。
初めから言っているのは、ホリエモン氏が雇用し、指揮命令権を有するがゆえに、その命令に従わなければ懲戒処分を受ける可能性があり、裁判所もそれを是認するであろう命令の中身が「土日も盆も正月もなく、デートもなく風俗で済まし、風呂も散髪もなく、家にも帰らず、会社のベッドで寝」る事であることには問題があろうというだけのことです。
ホリエモン氏の会社には、
>好きで夜遅くまで働いている奴も多い
のかも知れませんが、夜遅くまで働きたくないのに、社長命令で夜遅くまで働かされる労働者がいるかも知れないという想像力が全く働いている様子がないという点に、
>とかくこういうタイプの企業家は・・・・・・
と言いたくなる理由があるわけです。いや、そういう事例は山のようにあります。
投稿: hamachan | 2010年4月 8日 (木) 06時20分
職位が共同経営者ではなく経営者と労働者の関係であっても、指揮命令で「労働基準法」で禁じられているような労働時間数の労働をさせられるのではなく、自らの意志で行うような状況は多々あると思います。
寧ろ、上のコメントのsky氏もおっしゃるように、そのような働き方は経営者と労働者の間に強い信頼関係があって自律的に行うのでなければ強要されて出来るものでは無いですし、労働者の立場である本人が問題で無いと考えている場合には、問題が無いとしても良いのではないかと思います(現行法は別として)。
そのような雇用形態(共同経営者ではなく、経営者と労働者)に問題があるのであれば、それを改めれば良いのでしょうが、ベンチャーの場合、そのような会社機能の整備にはあまり興味が無いという事になるのでしょうか。
> 夜遅くまで働きたくないのに、社長命令で夜遅くまで働かされる労働者がいるかも知れないという想像力が全く働いている様子がないという点に、
上記に「強要されて出来るものではない」という事を書きましたが、堀江さんが前提としているような熱意あるベンチャーの現場では、hamachanさんのおっしゃるような状況こそ有り得ないですし、話が全く噛みあっていないなぁ、という印象です。
> そういう事例は山のようにあります。
多分、全然違う状況の事例だと思います。
投稿: ミヤタ | 2010年4月 8日 (木) 07時01分
世の中小企業のオヤジさんには、「ワシのかわいい社員たちは、心から喜んで夜中まで働いてくれとるんじゃ、強要なんてしとるはずなかろうが」と、心の底からそう思っていて、その「かわいい社員」が労働相談に駆け込んだりすると、信じられない裏切りにあったように感じる方もいるわけですが、その方の主観的真理がそのようであることは全く否定のしようがないからといって、それがその「かわいい社員」と寸分違わぬ共同主観性を構築しているかどうかは保証の限りではないわけです。
といいますか、指揮命令する側と指揮命令される側が寸分違わぬ共同主観を共有していれば、そもそも労使関係なるものをわざわざ言挙げする必要などというものは存在しないわけで、「ミヤタ」氏のご意見は、「べんちゃあ」な企業においては労使関係なんて野暮なものは存在しないという御主張なのでしょう。それは、多くの中小企業のオヤジさんの感覚と全く同じであるわけですが。
いずれにしても、問題は、
>ベンチャーの場合、そのような会社機能の整備にはあまり興味が無いという事になるのでしょうか。
と、そういう問題が存在することに無感覚になってしまうことにあるのでしょう。
この辺は、先日、わたくしが呼ばれた東京都の産業労働懇談会で、労働法教育の問題を取り上げて議論された際、労働者を使用する使用者が一番労働法を知っていなければならないのに、使用者になるのに何の資格も要らない云々と論じられた点でもありますね。
(追記)
ちなみに、本エントリには「通りすがり」等といった名称による、中身の議論ではなく単に罵倒するだけのコメントも寄せられていますが、それらは公開する必要性を感じませんので、適宜削除しております。
投稿: hamachan | 2010年4月 8日 (木) 08時12分
このことは、ホリエモンはたまに表現の仕方に難がある方のようなので(ブログを見ていて感じました)、誤解もあるかもしれません。
ただ、「sky」さんや「ミヤタ」さんがおっしゃるような、望んで過酷な労働を自らに好いて強いているというのは疑問があります。それは本人達が本音で発言し、行動できる環境にいるかどうかという点。現在日本ではやり直しが容易にきくような状態にありません。その中で反骨精神むき出しで意見を言えるのはホリエモンくらいじゃないでしょうか?少なくとも一般的にはそんなことは言えないでしょう。「自分の意思のみで働いてます!!」と言ってもそれが本心からなのか、見えない圧力の中で言わされているものなのかは外部から判断できません。その場合の人権を外部からどのように守り、監視するのでしょうか?
これはホリエモンがこのような労働を強いているということを言いたいのではありません。実際に見たわけではありませんが、ホリエモンはそのような労働を強いているとは思いませんね。ブログでも言っているとおり実力主義の体制をとる方だと思いますが…。一般にそれが浸透しているかどうかが問題なのですよ。
投稿: さとし | 2010年4月 9日 (金) 21時24分
>「あなたの頭のレベル、低いね」
hamachan氏のあまりに視野が狭く、一生懸命頑張ってる人までも非難すような意見に腹が立ちました。
失礼しました。
hamachan氏の言いたいことはわかります。
世の中にはそのようなケースも多々あるでしょう。
しかし、視野を広げて世の中をみると、そうではないケースも多々あるのです。
結論から言うと、堀江氏は以前からいろいろなメディアで述べている内容からすると、hamachan氏が主張し言いたいことは堀江氏には当てはまらないのです。
それを、知ってか知らずか知りませんが、公の場で個人名を出して非難し、自分の考えを述べるためのツールとして「ホリエモン」と記述することがおかしいのです。
一生懸命頑張ってる人までも非難すような意見を述べることも。
堀江氏は、
「土日も盆も正月もなく、デートもなく風俗で済まし、風呂も散髪もなく、家にも帰らず、会社のベッドで寝」
することを、従業員に強制したとか述べていないのにその言葉だけを引用してまるで強制したかのように書いているところがおかしいのです。
こうゆうのは、いろいろと誤解を招きます。
>その「起業家の元」に「集ま」っている人というの>が、共同経営者であって、ホリエモン氏に雇用さ
>れ、指揮命令を受ける労働者でなければ、上で述べ>たように何の問題もない。
決して、共同経営者とは限りません。
私の周りに実際に共同経営者でない場合がありますし、書籍を読んでいてもそうではないケースが見受けられます。
だいたい、大企業でも残業をするなと言っている企業もありますし・・・
どうしても残業する場合は、上司の許可がいるとか、夜何時になったら従業員を帰らすために社長が自ら電気を消して回るとか・・・いろいろ企業が努力しているケースもあります。
特に近年、従業員の労働時間を減らす方が企業の業績が良くなると考える方に動いていると思います。
ミヤタ氏の、
>労働者の立場である本人が問題で無いと考えている>場合には、問題が無いとしても良いのではないかと>思います(現行法は別として)。
や、
>堀江さんが前提としているような熱意あるベンチャ>ーの現場では、hamachanさんのおっしゃるような>状況こそ有り得ないですし、話が全く噛みあってい>ないなぁ、という印象です。
私もそう思います。
>この辺は、先日、わたくしが呼ばれた東京都の産業>労働懇談会で、労働法教育の問題を取り上げて議論>された際、労働者を使用する使用者が一番労働法を>知っていなければならないのに、使用者になるのに>何の資格も要らない云々と論じられた点でもありま>すね。
さすが机の上の世界しか知らない人の集まりって感じですね。「現場」のことを知らない人らしい論じられ方です。公務員的っていうか。この公務員的な発想が今のぼろぼろの日本を創ってきたような気がします。
>ただ、「sky」さんや「ミヤタ」さんがおっしゃる>ような、望んで過酷な労働を自らに好いて強いてい>るというのは疑問があります。
これは、おそらく言葉足らずでうまく伝わっていないようです。
自分たちの夢を叶えるために一生懸命にやったら、結果として、「過酷な労働」になってしまった。しかしその「過酷な労働」は、当人からすれば「苦」ではないということです。
投稿: sky | 2010年4月10日 (土) 02時17分
> 問題が存在することに無感覚になってしまうことにあるのでしょう。
単に優先順位の問題という事です。軌道に乗るまでは致し方ない面があると思います。
> それは、多くの中小企業のオヤジさんの感覚と全く同じであるわけですが。
ここで想定している「ベンチャー」と「オヤジさんが社長の多くの中小企業」では、前提条件が随分違うように思います。ベンチャーもいろいろですが、想定しているのは創業して間もなく、起業者も若く集う仲間も若い会社のことです。福利厚生や保証の無さ、待遇の厳しさは折り込み済みで、敢えてそこに集う輩たちの会社です。
「ここを辞めたら仕事に就けない」なんて考えている人はいないだろうし、まぁ、ホリエモン自体、そういう人は採用しないでしょう。
> 「べんちゃあ」な企業
別にどうでもいいですが、下手な揶揄を含めると、より質が下がりますよ。
さとしさんのコメント
> ホリエモンはたまに表現の仕方に難がある方のようなので
そうなんですよね。最近はだいぶよくなってきましたが、少し読んだ位だと誤解されるような書き方も多々あるようです。マスメディアの恣意的な切り取りを鵜呑みして誤解する人も多いようです。
> 現在日本ではやり直しが容易にきくような状態にありません。
一般的にはそうかもしれないですが、ここではいわゆるベンチャー企業の現場を想定した話をしているので、軌道の乗る前のベンチャー企業で働こうという気概がある人であれば、そういう心配は無いような気がします。
skyさんのコメント
> >使用者になるのに
> >何の資格も要らない云々と論じられた点でもありま
> >すね。
> さすが机の上の世界しか知らない人の集まりって感じですね。
これについては、私はhamachanさんのお話のように、資格や研修受講が必須でもいいかなぁと思います。確かにベンチャーを含めた中小企業の経営者は、労働法を含めた法律全般に疎すぎるような気がします。労働に対する熱意とは別の話ですね。
投稿: ミヤタ | 2010年4月11日 (日) 21時00分
仮に「過労死しそうなほど過酷な労働環境」に
・それを苦とせず、むしろ「成長の機会」として喜んで受け入れる労働者
・嫌でたまらないが周囲の「喜んで受け入れる」空気に逆らえない労働者
が(どちらもホントに一定数)いるとした場合。法が救うべき人間はどちらかと問われれば、間違いなく後者ではないでしょうか。後者を救うためには、前者もいっしょくたに含めて規制するしかありません。
なぜなら両者を区別するような「労働者の自発的な意思」なんてものは客観的・合理的に判断の仕様がないですから。
(そもそも労働=賃金の対価として業務命令に従う自発的でない時間ととらえるべきでは)
じゃあ「成長の機会」を奪われて時間が余った不満たらたらの労働者はどうすればよいのか。ロジカルシンキングでもファイナンスでも会計でも法律でもプログラミングでもいいから、勉強すればいいじゃないですか。
一人で起業のプランを練っててもよいし、勉強会や講演会などに積極的に顔を出してもいい。同じような意識の高い(この言葉、大嫌いですが)人がたくさんいます。
その間、「そこそこ働ければよい、ゆっくり余暇を過ごしたい」という労働者は、同じように余った時間を消費してハッピーに暮らせます。
自分に、自分のわずかなお金とありったけの時間を投資すればよいのに(労働時間でなければ本人の自由です)、なぜ会社に、自分のありったけの時間を投資しようとするのかが不思議です。
目の前の仕事、「生きた」現場にしか、自分を成長させてくれるものはない、と考えているとしたら、視野狭窄にもほどがあると思うのですが。
投稿: majic_trick | 2010年4月15日 (木) 22時33分