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2010年4月 6日 (火)

水町勇一郎『労働法 第3版』

L14394 水町勇一郎先生の教科書『労働法』の第3版をお送りいただきました。ありがとうございます。

初版が2007年9月、第2版が2008年3月、そして第3版が2010年3月と、ハイテンポの更新です。

はじめに──労働法の性格を知り,その根底にあるものを考える
第1編 労働法の歴史と機能──労働法の背景や基盤を知り,その意味を探る
 第1章 労働法の歴史
 第2章 労働法の機能
第2編 労働法総論──労働法の全体像と枠組みを知る
 第1章 労働法の基本構造
 第2章 労働法上の当事者
 第3章 労働法の法源
第3編 雇用関係法──労働者と使用者の個別の関係を規律する法
 第1章 雇用関係の変遷
 第2章 雇用関係の内容
第4編 労使関係法──労働者,使用者と労働組合との集団的な関係を規律する法
 第1章 労使関係の基本的枠組み
 第2章 団体交渉促進のためのルール
第5編 労働市場法──求職者と求人者との取引に関する法
 第1章 雇用仲介事業の規制
 第2章 雇用政策法
第6編 労働紛争解決法──労働紛争を解決するための法
 第1章 日本の労働紛争の特徴
 第2章 労働紛争解決システム
むすび──日本の労働法の特徴と課題について,もう一度考える

これはもう初版からの水町名著の特色ですが、単なる労働法の教科書じゃない、という点は特筆しておく必要があります。

第1編第2章の「労働法の機能」は、

1 労働法の背景にある社会システム
2 社会システムと労働法

ですし、最後のむすびの「2 考察-これからの雇用社会と労働法のあり方」では、

1 「国家」か「個人」か「集団」か?
2 「労働」は「喜び」か「苦しみ」か?

なんていう問いかけも出てきます。

あと、まったくどうでもいいことですが、252ページの「事例47」で、

>小沢システム開発研究所で研究員をしている鳩山さんは、新製品を開発しその製品がそこそこ売れ始めているにもかかわらず、社内での自分の評価が低くなっており、来年度の年俸額が今年度より200万円低い1000万円と打診されたことに不満を持っている。・・・

いや、別に他意はないとおもいますが。その上の「事例46」では

>集団再生銀行で支店営業を10年やってきた水町さんは、本社人事部に配転になったところ、人事課長から、「水町君は人事の経験はゼロだから、また新人の給料から頑張ってもらうからね」といわれた。・・・

とあるし・・・。

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