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2010年4月 9日 (金)

労働政策レポート『労働市場のセーフティネット』

Repo 労働政策研究・研修機構(JILPT)から、労働政策レポートNo.7として、『労働市場のセーフティネット』が出ました。わたくしが書いております。

http://www.jil.go.jp/institute/rodo/2010/007.htm

本文とサマリーがPDFファイルで入っていますので、ダウンロードしてお読みいただけます。

概要は、「研究の目的と方法」「主な事実発見」「政策的含意・提言」を書けといわれたので、もっともらしく次のように書いておりますが、要するに政策の歴史であります。

>研究の目的と方法

近年、労働市場のセーフティネットに対する関心が高まっている。これまでは、労働研究の分野においては、就業している間の雇用労働条件やその変更に関心が集中し、失業した際のセーフティネットのあり方についてはほとんど議論がされてこなかった。一方、社会保障研究の分野においては、年金や医療保険、最近は介護保険といった分野が主たる関心の対象となり、やはり失業時のセーフティネットは二の次、三の次のテーマであった。

しかしながら、2008年のリーマンショック以来の不況の中で、とりわけ派遣労働者をはじめとする非正規労働者のためのセーフティネットの不備が大きく取り上げられるようになる中で、雇用保険制度と生活保護制度を労働市場のセーフティネットとして一体的に捉える観点の重要性が浮かび上がってきた。2008年末から雇用保険制度と生活保護制度の間に整備されるべきいわゆる「第2層のセーフティネット」が労使団体から提起され、短期間の間に政策として形成されてきたが、その意味を的確に理解するためには、第1層(雇用保険制度)と第3層(生活保護制度)との関係を総合的に把握する必要がある。

本書では、こういった領域の諸問題を考える上で有用と思われる諸制度の歴史的展開と最近の動向についての解説を行う。それらを踏まえて、今後の制度設計の議論が進められていくことを期待したい。

主な事実発見

厳密な意味での新たな事実の発見はないが、これまであまり知られていなかった雇用保険制度における非正規労働者の扱いの原点やその経緯、生活保護制度におけるワークフェア的契機など、政策論を進める上で有用な事実が指摘されている。

政策的含意・提言

適用拡大された雇用保険制度と、職業訓練受講を前提とする求職者支援制度と、様々な自立支援やセラピーなど自立支援を伴った生活保護制度を組み合わせながら、誰もこぼれ落ちることのない切れ目のない労働市場のセーフティネットを構築する必要がある。

中身は、

第1部 雇用保険制度の展開

第2部 新たなセーフティネットの提案と実現

第3部 公的扶助制度の展開

となっています。やや長めですが、今日的問題を考える上で何かのご参考にしていただければ。

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