ベルギーでブルカは禁止!
「労働」かどうかはともかく、かつて3年住んでいたベルギーの社会問題ということで、エントリを上げます。ソースはEUobserverです。
http://euobserver.com/9/29809(Belgium moves towards banning the burka)
上の写真でムスリム女性のかぶっているブルカというかぶり物ですが、ベルギー国会の内政委員会は3月31日、満場一致でブルカとニカブというムスリム女性のかぶり物を禁止する法律を採択しました。これらをかぶると、15-25ユーロの罰金または7日間以内の禁固が科せられます。立派な刑事犯罪です。
厳密に言うと、職業上の必要がない限り、顔をすべて覆ってはならず、例外はカーニバルやその他の祭りで仮面をかぶることを警察が許可した場合だけです。イーペルの猫祭りでは猫のお面をかぶって行列してもいいけど、ブルカはいかん、と。
フランスでも同様の動きがありますが、人権問題の懸念からストップしています。人権といえば、この法律を推進する側の看板がまさに抑圧されたムスリム女性の解放という人権問題であり、個人としての女性の人権を尊重するヨーロッパ的価値観と、ムスリムとしてのアイデンティティを強調する価値観とが、それぞれの人権観の価値をかけて対決しているわけですね。
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