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「名ばかり役員」労組加入OK 佐賀地裁「解雇は無効」

朝日の記事ですが、

http://www.asahi.com/job/news/SEB201003260010.html

>会社の経営に関与しない「名ばかり役員」に就任させられた従業員の男性(42)が、労組に加入したことを理由に解雇されたのは不当だと佐賀市のゴルフ場運営会社などを訴えた訴訟の判決が26日、佐賀地裁であった。判決は解雇を無効とし、会社側に未払い賃金575万円と慰謝料30万円の支払いを命じた。

 判決によると、ゴルフ場に勤めていた男性は、2007年5月に運営会社が設立された際、承諾なしに取締役に就任させられた。経営責任を問われるのを恐れて翌月、相談先の労働組合に加入すると、08年3月に解雇された。

 判決で野尻純夫裁判長は、役員となった後も男性の勤務実態に変化はなく、経営にも関与していなかったことから、役員の実体はなかったと認め、「従業員と違わない立場であり、労組加入を理由とした解雇は違法」と判断した。

この記事、「解雇」って書いてますけど、承諾もない名ばかりとはいえ「取締役」は「解任」できても「解雇」はできないような。そもそも、取締役を誰が解任したの?と会社法的には疑問が湧いたりしますが、まあ、そういう法学部的感覚の通用する世界ではないということなのでしょう。

労働者が労働者としての権利を主張できなくするために取締役にしてしまうというのは、六法全書的にはなかなかシュールな世界ですが、まあ民俗労働法(フォーク・レイバーロー)的にはそれほど違和感のない世界なのかも知れません。

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コメント

というかこれ普通に違法行為ですよね。

>承諾なしに取締役に就任させられた

株主総会での議決があるのだとすれば「取締役からの解任」が無効とみなされるとは思えないので、取締役になる前の従業員としての労働契約が継続しているとみなしたということなのでしょうか。

しかしそうだとすると従業員を経ずに始めから「名ばかり役員」に就任した場合は「解雇」できるということになる??

投稿: charley | 2010年3月27日 (土) 14時51分

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