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2010年3月28日 (日)

『働くことと学ぶこと』

61442 佐藤博樹先生編著の『働くことと学ぶこと-能力開発と人材活用』(ミネルヴァ書房)をお送りいただきました。ありがとうございます。

http://www.minervashobo.co.jp/book/b61442.html

この本は、

>自己啓発と社員教育を活かす働きかた

能力開発はいかに働く人びとのキャリアや処遇に関係するのか

本書では、現在の能力開発だけではなく、過去の取り組みも含め、企業による能力開発の機会提供が働く人びとのキャリアや処遇にどのような影響を及ぼしているかを分析する。その上で働く人びとの能力開発にかかわる課題を把握し、それに基づいて政策課題を検討する。経済産業省の委託調査「働き方と学び方に関する調査」の成果。

で、次のような内容からなっていますが、

はじめに
第1章 働くことと学ぶこと
    ――能力開発の現状と課題
第2章 「最初の三年」は何故大切なのか
第3章 集中的な仕事への取り組みとその能力開発効果
    --「必死で働くこと」と能力開発
第4章 能力開発の就業率・収入への効果
第5章 女性の就業継続と職場環境
    --学卒後三年間の仕事経験
第6章 「初職非正社員」は不利なのか
     --「最初の三年」の能力開発機会とその後のキャリア
第7章 民間企業の能力開発

「最初の3年」というのが結構重要なキーワードのようです。

玄田先生と堀田聡子さんの第2章の最後の一節から、

>「3年は辛抱しろ」「石の上にも3年」。職場でも耳にする、そんなよく知られた言葉を真に実効性のある効果的なものにするためのポイントは、3年の間に適職体験を積ませることにある。仕事が自分に向いているという経験は、職業能力に対する自己評価を高めると同時に、就業継続を促進し、さらに稼得水準も向上させるという効果をもたらしている。そんな適職感覚体験は、個別に相談する体制が整っている職場に「必死になって」働き続けることを通じて獲得しやすくなっている。

ちなみに、この第2章の冒頭のエピグラムとして、山口瞳の『新入社員諸君』の一節引用されています。併せ読むとより効果的です。

>私の経験でいえば、忠誠心や愛社精神を振り回す男にろくな社員はいなかった。乱暴なようだけれど会社主義を捨てろと言いたい。あいつはいつ会社を辞めるのかとはらはらさせられるような男が結局は大きな仕事をしたものである。自由に働こう。ソレカラ、学校を出たら勉強は終わりだと考える社員もだめだった。社会こそ本当に身に付く学問の場なのである。会社主義から自由主義へ、学校主義から社会主義へ!私が言いたいのがそれだ。もうひとつ。世の中には一宿一飯の恩義というものがある。3年間だけは黙って働け!やり直しがきくという若さの権利を行使するのは、義理を果たしてからにしてもらいたい。

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